平成19年度活動実績

勤務校訪問型スーパーヴァイズ

本教育プログラムの特徴の1つである勤務校訪問型スーパーヴィズを、平成19年11月から平成20年3月の期間に、3名の現職教員院生と、1名の社会人院生を対象にして行いました。

勤務校訪問型スーパーヴァイズを受けて

平成19年度修了生・小樽市立稲穂小学校教諭  坂野 久美子

勤務校訪問型スーパーヴァイズによって、私は真に実践を基盤とした研究を進めることができたと思います。勤務校における担当事例に関わる話し合いは、リアルタイムで現実感のある情報によって子どもを対象化し、その具体的な姿から検討を進めることができました。大学院における学びは学生として自由な発想が保障される場でした。さらに勤務校訪問型スーパーヴァイズでは、子どもへの援助者としての教員であり、かつ研究者としての二重の意味づけをどちらも強化させながら研究を進めることができたと思います。

修士論文の執筆を終えた今、この取り組みの中で事例を客観的に捉える子ども理解のための知見が得られ、思考を深めながら研究をまとめることができたと感じています。そして援助者としてのコンサルテーションを受けられると共に、実践に関わる考察や、研究の進め方についても学ぶことができました。

さらに、スーパーヴァイザーと勤務校の管理職との話し合いは、大学と学校現場とのパイプがつくられる機会となりました。学校に研究の風が吹き込まれてくるように感じられたこのような取り組みは、実践と研究の統合を推進し、さらなる広がりと深まりを期待できるシステムであると考えます。このような環境を与えられたことを活かして今後の実践と研究を進めていきたいと思います。

最後になりますが、北海道教育大学大学院の先生方には、お忙しい中、遠路勤務校まで出向いていただき、暖かい励ましのことばと共に、適切なご指導、ご助言を賜りました。ここに記して深謝いたします。

勤務校訪問型スーパーヴァイズ

勤務校訪問型スーパーヴァイズ

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