国立大学法人 北海道教育大学

平成21年度

活動計画

全体

1. 4月~5月 大学再編による新カリキュラム等の問題点の各校への周知と各校における検討体制の整備
2. 4月~3月 教職スーパーバイザーの雇用
3. 12月~2月 他大学等の実態調査
4. 1月 GP合同フォーラム出席
5. 3月 外部評価の実施、本年度の成果のHPへの掲載

往還型カリキュラム編成部門

6. 4月~5月 教職科目、教科専門科目等のシラバス様式の原案作成
7. 5月~6月 往還型カリキュラムへの部分的移行、教育実習(8月)に向けた取り組み
8. 6月~12月 各校でのカリキュラムの見直しとシラバスの作成
9. 2月 シラバス、学生便覧等の整備

ステップアップ型チェックリスト作成部門、電子ポートフォリオ作成部門

10. 4月~5月 チェックリストの電子ポートフォリオへの適用および運用試行の準備
11. 5月~9月 チェックリストの基本理念・構造の確認・検討
12. 7月~10月 チェックリスト利用者及び電子ポートフォリオの利用者からの意見聴取
13. 10月~2月 次年度に向けたチェックリストの検討、電子ポートフォリオシステムの全面実施の準備

活動実績

  1. 再編後のカリキュラムについての問題点の全学的な共有化が図られ、かつ問題点の解決に向けた検討が行われ、各校のカリキュラムに応じた学生指導とチェックリストの活用方法を明確にした。
  2. 教育実習やフィールド科目の指導体制にスーパーバイザーが連携することによって、実習的な科目で体系だてて学生の理論と実践の往還に対する理解が深められ、実践指導力の向上に結びつけることができる支援体制ができた。
  3. 教職カルテと電子媒体によるポートフォリオの基本的な考え方や参考となる資料を得ることができた。また、教職実践演習に向けて、教職カルテと電子媒体によるポートフォリオを運用するための指導組織についても情報を得ることができた。
  4. 他大学の取組の情報収集を行うことができ、今後の取り組みについて手がかりが得られ、本学の教職実践演習を運営する上での具体的な参考となった。
  5. 外部評価を実施することにより本取組に対して広く社会からの意見を聴取し、より客観的な視点からプログラムの改善・向上を図ることができた。またHPによる広報により、広く本事業の成果を社会に問うことができた。
  6. シラバス改訂を通して各科目の教員養成プログラムでの役割を明示することによって、複数の科目群が一体となって「教師力」を育成する仕組みを作ることができた。これにより、実践体験系の科目と全ての免許科目が、教員養成という同じ目標に向けて、往還し相乗的に機能するカリキュラムへの改善を進めることができた。
  7. チェックリストの利用の普遍化や電子ポートフォリオとの連動が図られ、免許科目と実践体験科目との関連性を高め、より充実した教員養成プログラムへの改革が進んだ。
  8. カリキュラムマップの整備により、教員養成カリキュラムにおける全ての科目の役割を明確化することができた。またそれによりカリキュラム全体を俯瞰し、幅広い養成資質を過不足無くカバーするカリキュラムを保障するための土台を作ることができた。
  9. 学生に往還型カリキュラム対応のシラバス及びステップアップ型チェックリストの構造を周知することにより、学生の成長を保障し、点検する指導システムの理解を促進することができた。
  10. 教育実践フィールド科目・各種実習においてステップアップ型チェックリストと電子ポートフォリオを試用することで、大学教員、教職スーパーバイザーから有益な感想や意見が得られ、次年度の運用方法、特にチェックリスト・電子ポートフォリオの指導時期や入力期間の設定の検討に役立った。
  11. チェックリストの基本理念を学生の実態をふまえ検討することができた。またこの理念に即して、具体的なチェックリストの項目の精選と集約を図り、ステップアップについても三年時の実習の前中後の三段階から整理した。
  12. 実際に試行を行った学生からの意見聴取により、チェックリストの有用性と課題についてきわめて有益なフィードバックが得られ、電子ポートフォリオについては、単なる資料蓄積に終わることのないような指導・運用体制へのヒントが得られた。
  13. ステップアップ型チェックリストの改訂及び電子ポートフォリオによるステップアップ型チェックリストの試用結果により、実践フィールド科目における学生の成長課題が明示されたため、全学的な教員養成プログラムの均質化と指導・点検の一貫性がもたらされた。また、電子ポートフォリオも学生の省察に役立ち実質的な成長に資するようにシステムを改善した。