国立大学法人 北海道教育大学

平成20年度

活動計画

1. 11月 本取組の実施組織(往還型カリキュラム編成組織、ステップアップ型チェックリスト作成組織、電子ポートフォリオ作成組織)の設置
2. 11月~12月 大学再編による新カリキュラム・シラバスの点検・評価
3. 11月~3月 本取組のHPの構築
4. 11月~3月 教職スーパーバイザーの雇用
5. 11月~3月 往還型カリキュラムの作成・改善方針の策定に向けての検討
6. 11月~3月 「教師力」の内容確定とステップアップ型チェックリストの作成・改善に向けての検討
7. 11月~3月 大学教育情報システムをカスタマイズして電子ポートフォリオを作成するための検討・導入
8. 12月~2月 他大学等の実態調査
9. 1月 GP合同フォーラム出席
10. 2月~3月 評価委員会の設置、評価の実施

活動実績

  1. 本取組の中心的主体である「教育研究委員会」に教育GPの採択及び実施組織の設置を報告するとともに、往還型カリキュラム編成部門、ステップアップ型チェックリスト作成部門及び電子ポートフォリオ作成部門を設置し、全体会議及び部門会議を開催して、各部門の担当内容及び実施計画を確認して作業を行った。
  2. 「教育研究委員会」において、往還型カリキュラム作成部門から、再編後の教員養成課程は教育フィールド研究、教育実習等の実践科目をコアとして形成されているが、理論と実践の結びつきが「教育実践フィールド科目」に限定されており、授業科目との関連が不明確であることが報告され、了承された。
  3. 本学ホームページに本取組の専用ウエブサイトを構築し、事業に関する取組概要、活動状況などを公開した。
  4. 教職スーパーバイザーを配置(札幌・函館・岩見沢校は各2人、旭川・釧路校は各3人)して、教育実習・教育フィールド科目などの実施体制の強化を図るとともに、本学退職教員2人を業務委託職員として採用して、往還型カリキュラムの成果及び課題の検討を行った。
  5. 往還型カリキュラム編成部門会議において再編後の各校のカリキュラムの成果及び課題を整理し、その結果に基づいて、「教師力」育成の観点から教員養成課程における実践科目のコアとなる教育実習Ⅰについて、理論と実践を往還するための往還型カリキュラムを適用した場合のシラバスを作成した。
  6. ステップアップ型チェックリスト作成部門会議において、「教師力」の内容の確定に向けて教職スーパーバイザーや北海道立教育研究所と連携して、従来のチェックリストにおける学生の活用項目の調査などの検証を行い、その結果に基づき教師に必要な資質・能力を4つに整理・統合するとともに、緩やかではあるがステップアップに対応するチェックリストを作成した。
  7. 教育実践フィールド科目電子ポートフォリオシステム仕様策定委員会において、本事業の実施に必要となる各種機能を決定し、平成21年3月に電子ポートフォリオシステムを導入して試行を行った。
    また、電子ポートフォリオ作成部門会議を開催して、電子ポートフォリオの運用方法などを決定した。
  8. 愛媛大学への訪問調査を行い、教育学部における『理論と実践の往還』を軸にした実践・省察型カリキュラムの再構築について情報収集を行った。また、信州大学において、「児童・生徒・学生・教師の成長を支えるデジタル・ポートフォリオ」に関する運用上の留意点などの視察・調査を行った。
  9. 文部科学省主催の平成20年度「大学教育改革プログラム合同フォーラム」ポスターセッションへ出展し、本取組の広報及び他大学の取組の情報収集を行った。
  10. 北海道立研究所、札幌市教育委員会、公立学校教諭及び保護者からなる外部評価委員会を3月に開催して、本取組に関する進捗状況及び成果について評価を受けた。