ラオス教育スポーツ省教師研修局(DTE)が、北海道教育大学へき地・小規模校教育研究センターが刊行する「複式学級運営の手引き」に自国の状況を加えて、ラオス語・英語でアレンジした「Handbook for Multi-Grade Teaching」(英語版)」を、ラオス全土で使用する研修教材として正式に承認しました。同センターは、平成30年からJICA草の根事業「複式学級運営改善事業」を実施し、複式授業の教授法に対する助言、指導案作成などの指導に継続して取り組んでおり、同書序文では同センターへの感謝の言葉も述べられています。
このハンドブックで述べられている教授法は、ラオス全国の教員養成校(TTC)で使用されている教員用指導書に記載されているほか、令和2年12月からラオス教育省が自国全土で実施している複式授業や少数民族児童に対するラオス語研修でも使用されており、ラオス全土に広まりつつあります。
今後も同センターでは、へき地・小規模校教育を諸外国に普及することで、地域間格差や学習指導法に課題を抱えている開発途上国等の教育水準を向上させ、SDGs目標4「質の高い教育をみんなに」の実現に向けた国際社会への貢献に取り組むこととしています。