本学は、JICA草の根事業を実施している公益社団法人シャンティ国際ボランティア会と覚書を交わし、ラオス人民共和国(以下「ラオス」という。)における教員養成校教官の能力強化を通じた、複式学級運営改善に資するため、ラオスにおける研修及びモニタリング結果に対する指導、助言等を行うこととしております。
令和元年12月23日(月)~30日(月)、本学へき地・小規模校教育研究センター 玉井 康之センター長、川前 あゆみ副センター長、境 智洋センター員(釧路校)と、へき地校体験実習でお世話になっている鹿追町立上幌内小学校 稲葉 珠樹校長、本学非常勤講師でシャンティ国際ボランティア会元現地所長 小野 豪大氏及び大学院生2名を含めた全7名が、ラオス北部のルアンパバーン県教育委員会・大学校・郡教育委員会・へき地校を訪問し、現地のへき地教育の研修指導にあたりました。今回、昨年5月に続き2回目の訪問となり、現地の教育関係者から期待を持って歓迎されました。
へき地校訪問では、上幌内小学校の稲葉校長による日本の複式授業の模擬授業の実演が行われ、事後研修では大学院生2名によるペットボトル水時計と段ボール製ホワイトボードの作り方の実演行いました。続いて、本学から「わたり・ずらし」の複式教育の基本方法や、基礎・基本の定着のあり方について提案し、へき地教育の基本的な方法について理解を深めることができました。
今回の訪問で、両国におけるへき地教育が持つ課題の共通性が確認できたことから、本学の研究成果が開発途上国の教育によりいっそう貢献できるよう、積極的に支援していきます。