教員の研究活動

「江差れきぶん講演会」を共催しました

 令和7年7月12日(土)、函館校「江差ソーシャルクリニック(以下、江差SC)」は、一般社団法人江差歴史文化再生機構(以下、れきぶん再生機構という。)と「江差れきぶん講演会」を共催しました。「江差れきぶん講演会」は、通常れきぶん再生機構が主催していますが、今回は企画から江差SC担当教員が関与したことから共催となりました。

 当日は、函館校の平井健文講師が「江差の歴史の魅力を『共有』するために」と題した基調講演を行い、歴史文化の共有にあたっては、価値の共有を通じた仲間づくりの重要性を強調しました。まず、歴史文化遺産をとりまく暮らしや関連する産業や文化に着目することで、語り手や担い手を増やせる可能性があること、さらに、歴史文化遺産に関わる多様な主体がそれぞれの価値観を言語化して可視化することで、社会的に共有していくことの重要性も挙げられました。加えて、歴史文化遺産が持つ社会的な価値と経済的な価値を高める取組や、関係人口を巻き込んだ取組も他地域の事例を通じて紹介しました。

 基調講演を受けて行われたミニフォーラム「誰が、何を、どのように『共有』するのか」では、平井講師とともに、北海商科大学の池ノ上真一教授、函館校の古地順一郎准教授が登壇しました。このミニフォーラムでは、町民の参加者も巻き込みながら、江差町で歴史文化を誰がどのように共有していくのかといった議論が活発になされました。

 江差SCでは、今後も江差町の皆さんとともに地域課題の解決に向けて取り組んでまいります。

平井講師の基調講演

ミニフォーラムの様子