教育・学生支援
「PMF公開マスタークラスin北海道教育大学岩見沢校」を開催しました
令和6年7月3日(水)に、岩見沢校i-HALLで「PMF公開マスタークラスin北海道教育大学岩見沢校」を開催しました。
本学では、令和2年に公益財団法人パシフィック・ミュージック・フェスティバル組織委員会(以下、PMF組織委員会)と連携協定を締結し、文化、芸術、教育及び地域との交流に関する協力関係を深め、両者の発展と充実に寄与することを目的として事業の推進に取り組んでいます。
これまでも岩見沢校学生を対象としたPMFマスタークラスは札幌市で行われていましたが、より多くの学生が聴講することができ、また岩見沢市民の方々にも世界的な演奏者による指導の様子を間近でご覧いただき音楽の素晴らしさに触れていただける機会とするため、PMF組織委員会と協議を重ね、このたび初めて岩見沢校でのマスタークラス開講が実現しました。
今回のマスタークラスでは、世界最高峰のオーケストラの1つであるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団にて長らく首席フルート奏者を務められていたアンドレアス・ブラウ氏をお招きし、校内のオーディションによって選抜された受講生の征矢春音さん(2年生)と鈴木勇太さん(4年生)にご指導いただきました。
当日は、フルートを専攻する学生15名にティンパニを加えた「フルート・オーケストラ」によるウェルカム演奏として、モーツァルトの「『フィガロの結婚』序曲」が演奏され、華々しく幕を開けました。
ブラウ氏の指導は、日本語と欧州言語の違いがもたらす演奏技術への影響、演奏の際の基本姿勢、難所の克服方法、楽譜から読み取るべき情報、音のイメージを具体化することなど多岐にわたり、管楽器を専攻する学生のみならず、他の楽器を学ぶ学生たちにも大変参考となる内容でした。また、楽器を片手に受講生に並び立ち実際に演奏してくださる場面も多く、聴講者は世界第一線の音色を存分に味わいました。
レッスンでは、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のヴァイオリニストであった父から少年時代に受けた助言、往年の名指揮者カラヤンとの共演から得たことといったエピソードもお話しいただいたほか、レッスン後の相次ぐ質問にも1つ1つ丁寧に回答していただき、聴講していた学生や教員、地域の方々にとっても大変貴重な機会となりました。
岩見沢校では、今後も学生のさらなる学びの充実と、地域の音楽文化発展のため、PMF組織委員会との連携を進めてまいります。
ブラウ氏と握手する征矢さん
レッスンを受ける鈴木さんと、自らも
楽器を持ち指導するブラウ氏