社会貢献

釧路校教員が佐賀県の約3400万年の地層から二枚貝類の新種を発見 〜「サガノシオガマ」と命名〜

 九州北西部の唐津炭田には相知層群(おうちそうぐん)や杵島層群(きしまそうぐん)と呼ばれる古第三紀の地層が広く・厚く発達しており、1970年初めまでは炭鉱開発や石炭の掘採が盛んに行われていました。また、これらの地層からは、貝類のほか、哺乳類、鳥類、魚類などさまざまな化石が発見され、論文で公表されています。

 このたび、釧路校の松原尚志教授によって、佐賀県唐津市の約3400万年前の地層、杵島層群杵島層(きしまそう)から新種の化石二枚貝類が発見されました。Transkeia sagaensis Matsubara、n. sp. [学名のカタカナ標記:トランスカイア・サガエンシス](新和名: サガノシオガマ)と命名され、令和6年5月31日発行の日本貝類学会誌「VENUS」第58巻第1~4号合併号で公表されるはこびとなりましたのでお知らせいたします。
 新種の学名中の「saga」および新和名中の「サガ」は佐賀県に由来します。
 この新種は、今日、主にインド洋の汽水域〜浅海に生息するTranskeia Huber、 2015(新和名: トランスカイシオガマ属)の種としては世界最古、かつ日本初記録となります。

 詳しくは釧路校プレスリリースをご覧下さい。

※図の無断転載はお断りいたします。

※本記事およびプレスリリースは命名法上の目的のために公表したものではありません(国際動物命名規約 条8.2. 公表は棄権し得る)。

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