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社会貢献


函館校で国際地域研究シンポジウムを開催しました

 シンポジウム「国際地域研究の座標軸―未来への足がかりをどう築くか―」が、令和5年6月30日(金)に函館校で開催されました。

 幕開けの基調講演は、京都精華大学のウスビ・サコ教授による「グローバル化する日本における地域社会の役割を考える」でした。マリ共和国出身のウスビ・サコ氏は、ユーモアを交じえながら達者な日本語で、新しい共生社会の実現に向けたビジョンについて熱く語り、会場を沸かせました。講演の切り口は多岐にわたり、32年間に及ぶ日本での暮らしの中から見た日本社会観察、アフリカ大陸出身者として初めて日本の大学学長になった経緯、自ら実践した教育現場での取り組み、来日前の中国での留学体験、出身地マリの人間関係など、具体例が豊富で密度の濃いものでした。多文化社会で問われるコミュニケーションとは何か、これからの時代に必要な力は何か、について大いに考えさせられた内容でした。

 続く第2部では、函館校の齋藤征人教授による講演「多文化化する地域社会を担う人材育成の試み」、有井晴香准教授による講演「『親子』のつながりを紡ぐケアと暴力:エチオピア西南部の事例から」が行われました。

 第3部パネルディスカッションでは、ウスビ・サコ氏、齋藤教授、有井准教授、金准教授が、グローバル化のなかで地域社会が直面している課題や、その解決に向けての手がかり、足がかりについて、さまざまな角度から分析し、提言しました。

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