附属釧路義務教育学校後期課程は、コロナ禍を契機に教員研修支援センターとしての評価が高まっています。釧路管内に留まらず、十勝・根室・オホーツク管内と広く道東地域からのICT教員研修に係わる講師派遣依頼や教育委員会、公立教員の視察を数多く受け入れ実績を積み重ねています。
令和3年度は、GIGAスクール構想の開始に伴い、近隣の教育委員会および各公立学校からのこれらの要請の増加を感じています。これまで、釧路管内だけでなく訓子府町など管外にも本校教員を派遣しており、夏季休業中には、興部町への町教委主催のICT教員研修に講師として派遣する予定です。
要請の増加が特に顕著な取組は、公立教員の附属学校での短期授業研修事業で、一日または一週間、附属生徒を相手に授業研修を行う支援事業です。事前・事後の附属教員との綿密な準備と省察を重ねることで授業改善が図られ、研修した教員と送り出した管理職のどちらからも非常に高い評価を得ています。
これまでの実践から、教育行政のみでは各学校や個々の教員のニーズに合った教員研修を行うことが困難であると感じています。そのための支援や受け皿となるのが、これからの附属学校の役割と考えます。今後も受入体制を広げるとともに、大学からの主免・副免教育実習でのGIGAスクール対応実務実習を企画することで、これからの教育に対応できる未来の教員養成にも貢献し続けていきます。