釧路校音楽教育実践分野音楽研究室の中西准教授が、釧路市立光陽小学校(令和元年11月13日(水))及び共栄小学校(11月19日(木))で能の授業を行い、それぞれ5年生約40名が受講しました。
授業では、能の歴史・演劇的特徴などに関する講義や能の一部の鑑賞、能の基本所作・実技体験などを行いました。
子どもたちは能という演劇の特徴や歴史などに熱心に耳を傾け、能《船弁慶》の最後の場面をDVDによって鑑賞しました。その後、謡と舞の体験では、大きな声と美しい姿勢によって能の演技に挑戦しました。実技体験では、扇を手に持ち、仕舞《鶴亀》と仕舞《羽衣キリ》の冒頭部を舞い、それぞれのシテ(主人公)である皇帝と天女のイメージをふくらませ、各自工夫して演じていました。
授業後、子どもたちは、「謡の声の強弱や息遣いの違い、謡い方のリズムなどが面白かった」、「難しそうに見えたが、実際にやってみたら意外に体が動いてきちんとできた」、「謡いながら舞うのが楽しかった」、「実際に能楽堂で能を観てみたい」など、感性豊かで生き生きとした感想を発表しました。