平成31年3月7日(木)、本学事務局第1会議室において第2回へき地・小規模校教育推進フォーラム「へき地・小規模校教育の発展と教師を育てる教員養成大学の役割」を開催し、全国の大学、教育関係機関等から70名が参加しました。
へき地・小規模校は、その特性を活かしながら新しい教育課程として、カリキュラムマネジメント、コミュニティスクール、地域素材の教材化、少人数指導、主体的対話的で深い学びなど、へき地・小規模校の積極面を活かした教育活動を創り出す必要があります。この新しい教育課程の構築に向けて、へき地・小規模校はどのようにあるべきか、そのための教員養成大学はどのようにあるべきかについて、その可能性を探ることを目的として開催したものです。
第1部の基調講演では、文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官 上野 耕史氏から「へき地・小規模校教育の発展とその取り組み」をテーマに、学習指導要領改訂を踏まえて、今求められる教育、その教育の実現方策及び日本・各地域の将来を考えた教育等について講話がありました。
第2部の成果発表では、今年度「へき地校体験実習」を体験した札幌校(実習校 礼文町立香深井小学校)、旭川校(富良野市立布部小中学校)及び釧路校(根室市立花咲港小学校)の学生から、それぞれ教壇実習の成果、へき地・小規模校の教師から学んだこと、今後の課題等について発表があり、質疑応答も活発に行われました。
第3部の基調提案では、北海道立教育研究所企画・研修部長 中澤 美明氏から「北海道のへき地の若手教師をいかに育てるか ~北海道教育大学に期待するもの~」と題して講話があり、教員養成で重視することや教職大学院で取り組むことなどについて、提案がありました。
参加者から、「学生発表は、教職への意欲が伝わってきて嬉しい気持ちになりました。」「多角的に学ぶこと、へき地・小規模校について考えるよい時間をもつことができました。」など感想が寄せられ、盛会のうちに終了しました。