平成28年4月27日(水)、釧路校において「今、学校の先生に知って欲しい! “性同一性障害”(GID)の子どものこと」と題した学習会を行い、学外から学校の先生や保健師、福祉職、保護者等、140人の参加がありました。
今回、話題提供者として語ったのは、釧路校に在籍する大学院生の真田さん(仮名)です。真田さんは、からだは女性として生まれましたが、心は男性を自認するGID当事者であり、幼少期から悩み苦しんでいました。親や学校の先生に自分のことを話したり、相談することができなかった理由として、特に学校において「女性らしさ」を求められることが多く、自分を否定されているようだったから、と語りました。また、身近なところに自分のようなセクシャル・マイノリティがいることを知って欲しい、性に関係なく一人ひとりの良さを認めて欲しいと訴えました。
質疑応答の後、スクールカウンセラーとしても活動している、釧路校の戸田 竜也 講師から「本当のインクルーシブ教育の実現のためには、子どもたち一人ひとりの多様性を理解し、そこにある『特別な教育的ニーズ』を受け止めていかなければならない」との問題提起があり、学習会を終了しました。