名誉教授 大 黒 静 治 氏
(享年84才)
本学名誉教授元札幌校教授大黒 静治氏は、平成27年3月11日に逝去されました。
同氏は、昭和5年12月5日北海道静内郡静内村に生まれ、昭和28年3月北海道大学文学部を卒業、同年4月北海道美幌高等学校に助教諭として勤務後、昭和29年4月北海道大学大学院文学研究科修士課程に進学、昭和31年3月同課程を修了されました。同年5月北海道大学助手文学部に採用され、昭和37年4月北海道学芸大学講師札幌分校に昇任、同年10月助教授に昇任、昭和51年4月北海道教育大学教授教育学部札幌分校に昇任し、平成6年3月定年により退職されました。同年4月には、長年にわたる教育・研究及び学術上の功績に対し、北海道教育大学名誉教授の称号が授与されました。
また、平成6年4月から平成9年3月までの間、静修女子大学(現札幌国際大学)の教授として勤務されました。
この間、同氏は、永年にわたって教育心理学の研究と教育に努め、優れた研究業績と有為の人材を世に送り出されました。同氏の研究分野である教育心理学において、生徒の潜在的な問題傾向、非行傾向を早期に発見し、その予防や程度を知るための検査として非行傾向診断検査を開発するとともに、同分野における授業過程に関する心理学的研究(教育実践面)に重点を置き、いち早くVTRを用いた授業分析を手掛けるなど教育心理学の発展に貢献されました。
北海道教育大学の管理運営においても、札幌校の移転整備期に本学代議員、評議員を務め、事業の推進に大きく貢献するとともに、昭和58年4月から教育工学センター長を6年間にわたって務めるなど、同センター並びに本学の発展に尽力されました。
これらの功績により、平成25年11月3日には瑞宝中綬章が授与されております。
ここに、故人を偲んで哀悼の意を表します。