ブックタイトル教育大学園情報誌33号
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教育大学園情報誌33号
8芳賀先生の出前演奏の姿旭川キャンパスASAHIKAWA CAMPUS研究室のブログ―芳賀先生は、子どもたちが楽しく深く音楽を楽しんでもらえるような授業づくりを、実践的に指導しておられると思います。このような状況の中、どのように講義を行っていますか? まさに主体的・対話的で深い学びを実現していくための遠隔授業づくりに取り組んでいます。これからの時代に教壇に立つ学生に対して、こうした環境であっても、工夫して授業づくりに取り組む姿勢を見せること自体にも意義があると考えたからです。 音声や動画でも表現や情報交換ができること、心はリラックスして頭はフル回転できることなどを考慮して、LINEを主に使用しています。これほど「主体的・対話的で深い学び」に有効だったとは、と感動しました。コロナ後も、さらにアクティブな授業に活用できるかもしれないというワクワク感を持っています。―自粛生活の中で、ご自宅で行っていた研究活動は何かありますか? まず、今のような遠隔授業をしていると、常に学生からのコメントや質問、作成途中の指導案などが届くため、それに対応せねばな研究室の動画記録(現場に出てから活用できるものがたくさん!)コロナ禍の今だからこそできること?授業づくりの工夫?芳賀 均 先生旭川校・芸術・保健体育教育専攻・音楽分野(音楽科教育)/へき地・小規模校教育研究センターりません。しかし、研究の時間がないということを嘆いたりするよりも、学生の指導案作成を通した授業づくりなどを丁寧に行うことで、まさに自分の授業研究をしようと腹をくくりました。こうしたことは、亡くなった妻が闘病生活をしていた当時に、看病しながら現場に勤めつつ大学院に通って培った、根性めいたものによって支えられているような気がします。―学生にお勧めの自粛中の過ごし方はありますか? 何気ない日常生活から、自身の課題解決などへのヒントを得る、セレンディピティを磨くような意識を高めることが特に重要であるように思います。今こそ、「味噌ラーメンの専門店が味噌の使用を禁止された状態でも、おいしいラーメンを提供せねばならない」ようなイメージトレーニング(授業版↓例えば、チョーク無し、とか、机・イス無し、発声を伴う会話禁止、発問無し、などなど)をすることが面白いのではないでしょうか。―この状況の中、多くの方がテレワーク演奏などをネット上で披露していました。さまざまなジャンルの演奏がありましたが、芳賀先生が注目した、お薦めの演奏はありますか? 世界の音楽、民族音楽です。みんなで支えあって奏でるとか、特別な道具は不要であるなどの特徴を感じ取れたら、また違った地平が見えてくるような気がします。時間がありましたら、左のウェブサイトもご覧いただければと思います。現場に出てからもそのまま活用できる動画なども満載です。 新型コロナウイルス感染防止のため、大学での対面授業が実施できず、私たちは慣れないオンライン授業に向き合わなければいけませんでした。旭川キャンパスの先生方は、そのような負の状況をポジティブに捉え、工夫して授業づくりに取り組まれていました。また、「おうち時間」をどのように充実させ、過ごされていたのかもお聴きすることができました。コロナ禍の今だからできることを皆さんも考えてみましょう。01何気ない日常生活から課題解決のヒントを探してみよう