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概要

教育大学園情報誌33号

6札幌キャンパスSAPPORO CAMPUS“あの動画”みたい…!?札幌校でユニークなオンライン講義を発見! 二〇二〇年の前期は、ほとんどの講義がオンラインという異例の講義形式となりました。オンライン講義にもさまざまな形式があると思いますが、なんとあの「ニコニコ動画」のように学生のコメントをリアルタイムで流すことができるユニークな講義を発見! その講義とは、二年生以上が受けられる「初等国語」の講義。そんなニコニコ動画風の講義を行った幸坂健太郎先生にお話を伺いました!回分頼まれたのですが、一回の講義で学生が百何十人いるんですよね。Zoomなどでは話し合いや相互交流ができないと思ってネットで調べ始めたのがきっかけです。そうしたら京都大学の先生がFacebookでニコニコ動画風の講義動画を公開していたのを見つけました。自分でやり方を調べて今回の講義に挑みました。―実際にニコニコ動画風の講義をしてみて良かったことは何ですか? 良いところだらけでした!  授業内容については別の話ですが、この形式は素晴らしいと思いました。授業者としてもやりやすくて、対面の講義が始まってもコメントを流すというのはやってみたいです。―実際に講義を行うまでに、どれくらいの時間がかかりましたか? 京都大学の先生と連絡を取り合ってから半月くらいです。まずはYouTubeで動画の配信の仕方を見たり、自分でたくさん調べたりしたのですが、どうしてもわからない部分があって、その先生に助言をいただきました(笑)。緑のシートを張るなど、講義を始める直前の準備は十五分くらいですね。デュアルディスプレイを使い、ソフトをいくつか用いて講義を行っています。―講義を行った手応えはいかがでしたか? とても楽しかったです!  やったことはないですがYouTuberってこんな気持ちなのかなぁって。もともと、コメントに対してすぐに返答するということが好きなので、予想できないコメントを拾って即興で反応するのが楽しかったです。普段の講義でも使いたいと思っています。対面の講義ではみんなのうなずきとか、雰囲気を感じ取りながら進めていますが、―自粛期間中はどんな過ごし方をされていましたか? 変わったことといえば、手洗い・うがいをこまめにするようになったくらいですね。自粛前と変わらず、ずっと大学に来て大学からオンライン講義の配信をしていました。ですが、講義や会議がオンライン形式に変わったので、大学では一人でしたが、誰かとつながってはいましたよ。―オンライン形式のメリットとデメリットは何ですか? デメリットは、授業者として、通常時の講義だったら〝質問して、答えて?というやり取りができていましたが、オンラインだとそれができないことですかね。僕は相互交流の講義を行いたいので、学生が何を考えているのか掴めないのはデメリットに感じます。 メリットは、オンラインでも相互交流を図りますが、その際に交流が視覚的にできることですね。僕は国語科なので、文章を画面共有などで映しますが、文章を見せながら文章上に線を引くことがオンラインだとできます。対面講義だと音声だけでやっていたので、視覚的にアプローチできることがいいですね。その他のいいところは無いです(笑)。―ニコニコ動画風の講義に至った経緯は何ですか? 学生が百何十人いる中でも相互交流の講義をしたいという思いからですかね。少人数の講義ではずっとZoomを使用して講義を行っていました。しかし、今回初等国語の講義を二幸坂 健太郎 先生札幌校・言語・社会教育専攻・国語教育分野講義中の様子