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概要

教育大学園情報誌33号

5 Autumn/Winter 2020 No.33 インタビュアーの声岩見沢校・芸術・スポーツ文化学科・芸術・スポーツビジネス専攻2年鴻野 寛太(こうの かんた)―テレワーク合奏の動画が完成してどのようなことを感じましたか?佐藤 完成したものを観て、改めていい作品ができたなと思いました。仲間と一緒に演奏できているという一体感も感じることができましたし、YouTubeに動画をアップしたところ、思っていたよりも多くの人にこの動画を観てもらうことができました。―YouTubeに動画をアップしたからこそ、私自身も含め多くの人が簡単にテレワーク合奏を観ることができたのだと思います。具体的にはどのような人たちにこの動画を観てもらうことができたのですか?佐藤 何代も上の岩教音楽文化専攻のOBの方とか、僕たちの先生も動画を観たようで この度、岩見沢校で音楽文化専攻を中心に授業を担当している長岡聡季准教授にテレワーク合奏についてコメントを頂きました。―実際にテレワーク動画を観たとき、どのように感じましたか? 最初に拝見したときには涙が出てしまいました。みんな、活動に制限がかかっている中で、前向きに笑顔で演奏を続けてくれていることを、何よりうれしく思ったので。 学生たちは、「おうちに帰ろ」という歌詞を「ステイホーム」に絡めて曲を選んだようですが、私は「にんげんっていいな」という歌詞が心予想以上の反響が…長岡先生によるコメント岩見沢校の全専攻では、芸術・スポーツを活用したプロジェクトの企画進行について勉強します。今回のテレワーク合奏というのは、学生主体の音楽を活用したプロジェクトだと思います。岩見沢校の特色が現れた素晴らしい活動だと思いました。03 02―新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言による外出自粛中の過ごし方や生活の変化を教えてください。佐藤 楽器のレッスンがあるのですが、オンラインでレッスンを行うには、どのアプリを使用したらいいのかなど、新しい環境への対応が初めは大変でした。四年生になり、もともと授業が少なく、とにかく時間が余ります。バイトのシフトも減って余計暇です。そのため、オンラインでのコンクールに応募しようと考えています。その反面、進路の準備に費やす時間を十分にとることができ、充実している部分もあります。―環境の変化への対応は大変ですし、それに加え初めてのことも多くて不安ですよね。オススメのステイホーム法はありますか?佐藤 気晴らしに音楽を聴くことです。ジャ佐藤さんのステイホーム法04に響きました。まさに、人間っていいな、素晴らしいな、と感じながら動画を拝見しました。―コロナウイルスによる外出自粛期間中の、学生主体の活動について先生という立場から何か感じることはありましたか? 音楽に限らず、芸術活動というのは、本来自発的に行われるものであるべきだと考えています。学生が今の状況の中で、音楽を通し岩見沢校 長岡聡季 准教授動画URL:https://www.youtube.com/watch?v=m7ditGq13pk【同期でテレワーク!】人間っていいな【HUEI_Music】ンルは何でもいいと思います。僕自身も、クラシックからロックまで幅広く音楽を聴きます。それから、YouTube でテレワーク合奏の演奏動画を観てください。す。Twitterなどでの拡散もあり反響が大きく、北海道新聞にも記事として取り上げていただきました。また、学生団体の人たちにも観てもらえたみたいで、今後学生団体とも協力して、再び活動をやろうという話もあります。―今の時代の特徴であるSNSの活用により動画の大きな宣伝につながったのですね。今回のプロジェクトを通しての感想や反省点はありますか?佐藤 反省点はないのではないかなと思います。本当にどの場面でも上手くいったという感じです。自粛期間中だったからこそ、そこをポジティブに捉えて、その時にしかできない音楽を届けることができて良かったです。て学生同士でつながりを持ち、それを作品として公に発表しようと思い立ち、それを形にしたことは素晴らしいことだと思います。動画を撮った学生たちもそれぞれに頑張ったと思いますが、動画を編集した学生はたくさんの時間をかけたのではないかと思い、感謝しています。―コロナによる自粛期間中の過ごし方やオススメを教えてください。 今回の騒動を通して、皆さんそれぞれにライフスタイルを変えざるを得ないかと思います。これによって余暇ができた方は、読書や語学、芸術鑑賞など、今までできなかったことに取り組んで見識を高めるチャンスだと思います。私は、この期間むしろ忙しくなってしまったので、きちんと息抜きをすることを心がけています。 学生にとっては、メールやSNSが、先生や大学との通信手段になっていると思います。学業とプライベートを同じツールで行うわけですから、その線引きみたいなものを自分の中できちんと行うことは大切だと思います。 今回の取材も快く引き受けていただき、授業でも専門のヴァイオリンの生演奏を披露していただいたりするなど、学生思いでサービス精神旺盛な素敵な先生でした。