ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

教育大学園情報誌33号

18旭川校キャンパス長千葉 胤久 先生(ちば たねひさ)旭川校・教員養成課程・社会科教育専攻・教授。文学博士。2004 年4月に北海道教育大学旭川校着任。研究のテーマは、現象学の可能性の探究。日本道徳教育学会、日本現象学会、日本哲学会、日本倫理学会等に所属。PROFILE旭川校キャンパス長に新しく就任された千葉先生。主に、先生ご自身のこと、旭川校のキャンパス長の立場としてのお考え、新型コロナウイルスに関することを伺いました。ピンチをチャンスに変えて、がんばろう!  長からの  ージ多くのどうでもいいことと大切なことを学びました。Q自粛期間中行っていた有意義な過ごし方はありますか?A何か一つのことにとらわれ過ぎると身も心も疲れてしまうので、意識して気分を変えようとしていました。休みの日は、三密を避けながらですが、普段とは異なる環境のもとで過ごす時間をとろうと心がけました。暖かくなってからは、よく石狩川沿いを散歩し、季節の変化を感じて自然を楽しむようにしていました。Q旭川校をどのようなキャンパスにしたいですか?A旭川校で学んだ人たちが「旭川校で学んで良かったな」と思えるキャンパスにしていくことが重要だと考えています。そのためにも、「教員になりたい」というニーズに応える教育を提供することが大切だと感じています。具体的には、各教科の授業をしっかり行うことができる教員を育成するためのカリキュラムをより一層充実させるほか、ICTを活用した教育を実践することができる教員を育成するための環境整備を行っていきたいと考えています。さらに、「教職の魅力」を実感できる機会をできるだけ多く設けていきたいとも思っています。Q新型コロナウイルス感染拡大防止のため、大会がなくなったり部活動ができなくなっている学生や慣れないオンライン授業、多くの課題と闘っている学生たちにエールをお願いします。A今までできていたことができなくなったという面ばかりにとらわれないで、今までできなかったことができるようになったということにも目を向けてほしいです。ピンチをチャンスに変えていくように、お互いに頑張りましょう!Qどのような研究をされていますか?A大学時代から一貫して、哲学の一分野である現象学の研究を続けています。主にフッサールやハイデガーについて研究しています。 また、最近は道徳教育の研究も行っています。生きて存在するだけで、誰もがかけがえのない存在であると互いに認め合い、支え合うことの重要性を常に意識して道徳教育は行われる必要があると考えています。研究を通じて、このことを皆さんに伝えていきたいと思っています。Qどのような学生生活を過ごされていましたか?A私が大学生のときは、講義において何をどのように学ぶかについては、学生自身が考えるのが当たり前でした。また、文学部であったせいか、社会に役に立つことを学ぶことよりも、学ぶことそれ自体に価値を見出していたように思います。 当時は下宿生活をしていて、下宿の近しい友人と毎日のように安い酒を飲み、麻雀(賭け麻雀ではありません)をし、時にはまじめな議論で熱くなって喧嘩をするという日々を過ごしていました。友人たちからはインタビュアーの声旭川校・教員養成課程・社会科教育専攻3年菅野 広大(かんの たけひろ)千葉先生には、お忙しいところ、取材のほうにご協力をいただきました。私は、千葉キャンパス長が担当されている専攻であったにも関わらず、あまり千葉先生自身のことを伺う機会がありませんでした。そのため、この取材が貴重な機会となりました。インタビュアーの声旭川校・教員養成課程・社会科教育専攻3年萩中 志歩(はぎなか しほ)千葉先生、お忙しい中インタビューを受けていただきありがとうございました。普段、千葉先生の講義を受けているだけでは聴けないお話を伺うことができ、とても貴重な時間でした。また、少しでも早く新型コロナウイルスが終息し、学校で講義を受けたいと思いました。ご専門領域の本の前でほほ笑む千葉キャンパス長