ブックタイトル教育大学園情報誌33号
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教育大学園情報誌33号
12函館キャンパスHAKODATE CAMPUS01学系の学問であり、病気に罹ったり、怪我をしてから、病院で治療を施してもらう、いわゆる「治療医学」とは異なり、病気や怪我をすることのないよう、予防的観点を深め、その知見を広める「予防医学」を担っています。―具体的には、どのようなことを研究する学問なのですか? 講義の最初で、「健康とはどのような状態を指すか」といった、まるで哲学のような問から始まることもありますが、研究対象は、「健康に資するすべて」です。私たちを取り巻く生活環境の在り方、学び方や働き方等の現状調査から問題点を明らかにしたり、時に食事の仕方や運動の仕方の問題点を明らかにしたり、それは取りも直さず、健康へと結びつく、それらの理想形を追及することに他なりませ コロナウイルスの影響で、最近注目度が上がっている『衛生学・公衆衛生学』ですが、実際には、どのようなことを研究している学問なのか、詳しく知りたいということで、今回は、函館キャンパスでこの分野を研究されている金子信也先生にお話を伺いました。―衛生学・公衆衛生学とは、どのような学問なのですか? 『衛生学・公衆衛生学』というのは、社会医金子信也先生コロナ禍で注目される感染症の危機を乗り越える研究を函館校から発信 函館キャンパス、養護教諭特別別科で、『衛生学・公衆衛生学』という分野を研究している金子信也先生にお話を伺いました。『衛生学・公衆衛生学』は、コロナウイルスの影響で、最近よく耳にする分野なので、どのような学問なのか、普段はどのような研究をされているのか、研究の進め方に新型コロナウイルスの影響はあったのかを詳しく教えていただきました。『衛生学・公衆衛生学』とは…?ことに主眼を置きながら、他大学との共同研究として、長年、執り行って参りました中小企業経営者の心身健康調査を継続して参ります。 先生の研究内容は、とても幅広く、私たちが病気や怪我をせず、健康に当たり前の生活を送れるように、さまざまな観点から、私たちの暮らしを守るための策を講じてくれる、なくてはならない学問なのですね。―普段はどのような研究をされているのですか? かつては、新潟県中越地震被災者、東日本大震災被災者の心身健康に関し、望ましいバックアップの在り方を提言したことや、不規則な就業時間が求められる交替制勤務者の健康管理の取りまとめ、また、医学部の解剖学実習室内の衛生環境管理改善に携わったこともありました。しかし、現在は、養護教諭特別別科の責任者でありますので、養護教諭特別別科生の心身健康状況を経過観察する普段はどのような研究を?02んが、もちろん、感染症に関する内容も取り扱います。新型ウイルスの出現により、世界的規模で、生命存続の危機が叫ばれる状況となっておりますが、歴史を振り返ると、私たちのご先祖様も同様の危機に曝されながら、それを乗り越える知恵と工夫とを結集して、次世代に生命をつないできてくれての今があります。私たちは、今回の新型コロナウイルス感染症に対しても、最善の対処方法を身に付ける術を確立することでしょう。 『衛生学・公衆衛生学』はコロナウイルスの影響で、感染症の予防という点に注目が集まりがちでしたが、実際には、感染症予防を含め、社会全体の健康について考える学問であるということでした。次は、金子先生が普段、どのような研究をされているのか、お話を伺ってみました。金子 信也 先生函館校・養護教諭特別別科・衛生学・公衆衛生学