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概要

教育大学園情報誌33号

10釧路キャンパスKUSHIRO CAMPUS釧路校の特色をいかして研究している先生にインタビューしてみよう 釧路校では、令和元年度から従来の「地域学校教育専攻」、「地域・環境教育専攻」、「学校カリキュラム開発専攻」の三つの専攻を一つに統合し、「地域学校教育実践専攻」という新たな専攻を開設しました。今回は、釧路校の先生方のうち、「地域学校教育実践専攻」の特色をいかした研究・教育活動を行っている長根智洋先生に取材しました。また、理科教育学の視点から新型コロナウイルスを考える講義を計画しているとのことで、詳細なお話を伺いました。中高学年では総合的な学習の時間に位置付けられ、「自然環境に興味を持ち、環境教育への関心を持たせるとともに、自然愛護の心を育てる」および「調査や観察を通して、地域の海浜生物への知識を得る機会とする」の二点をねらいとしています。当日は、学校関係者だけでなく、保護者や地域の方の協力によって安全に実施できるように配慮されています。釧路町昆布森漁協組合青年部の有志の方が地引網体験の機会を設定してくれる場面もあり、自力で観察できない生物を採集・観察することができます。―先生は釧路校で何の研究をされているのですか? 私は、釧路校の地域学校教育実践専攻の十二分野のうち、理科教育実践分野に所属しています。専門分野は理科教育学(生物教育)ですが、多岐にわたる研究を行っています。今日はその中の一つをご紹介します。釧路校の特色として、「学校現場と地域社会で実践力を磨く」、「へき地・小規模校の教育に対応したオンリーワンの教員養成」があります。へき地・小規模校に関連する取り組みとして、本校のへき地複式教育開発指定校である釧路町立昆布森小学校において、地域連携教育の分野で平成二十八年度から「磯の観察学習」に関わっています。―「磯の観察学習会」はどのような活動内容なのですか? 昆布森小学校では、「磯の観察学習会」は低学年では生活科に位置付け、「磯にすむ生き物の観察や磯遊びの活動を通して、昆布森の自然のすばらしさに触れる」をねらいとしています。ウニを採集することもできました! 魚以外に、タコが入っていたことも!?みんなで一緒に地引網を引っ張ります! どんな生物が採集できたかな?長根 智洋 先生釧路校・地域学校教育実践専攻・理科教育実践分野「磯の観察学習会」で生物を採集している様子