ブックタイトル教育大学園情報誌32号
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教育大学園情報誌32号
4人生の選択肢を経験で広げる! 今回は、国際地域学科・地域教育専攻四年生の平彩(たいらあや)さんにお話を伺いました。平さんは教師を目指して北教大に入学したものの、卒業を控えた今は、まったく異なる業界に就職することに決めました。北教大に教師になることを夢見て入学した平さんの進路を変更させる経験とは一体どんなものだったのでしょうか。だったので大きな不安を抱えていたのですが、分からないことを尋ねると親切に対応してくれる現地の人との交流を通して、国際的な要素を持つ職に就きたいとさらに強く思うようになりました。同時に、元々教師として外と関わることの楽しさを多くの人に伝えたいと思っていましたが、「教師」が教育の全てではないし、「教師」という職に括って考えるのは自分には合わないのかもしれないと思うようになり、進路の選択肢を増やしました。│ 外と関わる楽しさを伝える、とはどのようなことですか? 例えば、国と国との壁を低くしたいと思っています。函館には、海外からのお客様がたくさんいらっしゃいますが、私たちは外国人というだけで彼らに対して無意識に高い壁を築いてしまうことがあります。すると、彼らも私たちも異文化を知る機会や交流の機会を失ってしまいます。せっかく日本に来てくれたのだから彼らにとっての外、つまり日本と関わって思い出をつくったりしてほしいと思っています。私は初めて訪れた海外で、現地の方々にとても良くしてもらったことで壁を低くする重要さを実感しました。このことは私の卒業後の進路にも影響しています。国と国との壁を低くしたいという思いから、交通系の就職先を選ぶことになりました。これからは、外から来る人や外に行く人が交差する場で人と関わることで、このお手伝いができればと思っています。│ 進路を変更したのはなぜですか? 元々教師を目指して北教大に入りましたが、教職の勉強のほかにも何か国際的な活動がしたいと思っていました。しかし、地域教育専攻は必修の授業も多く、地域協働グループのように海外渡航がカリキュラムに組み込まれているわけではないため、外と関わるような国際的な活動は難しいのではないかと諦めていました。そのため、入学してから一年間くらいは夢中になってやれることが学生生活の中で見つからず、何のために入学したのだろうか、本当はもっとやりたいことがあるのに、というわだかまりを抱えていました。これは友達や先輩、先生を問わず周りにも漏らしていましたし、他の大学に入り直そうと思って願書の取り寄せまでしたこともありました。しかし、二年生の夏に国際活動の多い他のグループの先輩から、春休暇中に行われる、タイでのボランティア活動を紹介していただくことがありました。その時に教育を専門としている自分でも国際活動をしてもいいと気づき、春休暇中なら授業もないので応募してみました。今思えば、マイナスなことでも自分の願望を口に出して外に発信するということ、勝手に自分で諦めていただけだと気づいたことが、自分を変えてくれるきっかけになったのだと思います。タイでは小学校を訪問し、英語の授業や校庭のコートを色分けするためのペンキ塗りを手伝ったり、無機質だった図書館の壁にペイントをしたりしました。タイが初めての海外渡航あなたの道のりを振り返ったとき、「自分を変えた」と思えるような大切な体験はありますか?高校までと比べて、何をしたいかを自分の意志で選択できるのが大学の特長です。この特集では、そこで得た貴重な体験について教えてもらいました。地域教育専攻の仲間とミャンマーでもっと広く考えてもいいのではないか函館キャンパスHAKODATE CAMPUS01★★ ★ ★★ 体験が、わたしをつくる。特集