ブックタイトル教育大学園情報誌32号
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教育大学園情報誌32号
10右/素敵な出会いに溢れていた教育実習。教員になる決意を固めました。左/生活上困難を抱える子への支援ツールを作成しました。イラストを描くことや工作が得意な 点も、岩間さんの強みです。旭川キャンパスASAHIKAWA CAMPUS01教育大学での学び~未来の決断に繋がった体験~ 四年間の学びを経て、この三月にも卒業生がそれぞれの道へ羽ばたいていかれました。北教大での学びや体験を通し、どのように将来歩んでいく道を決めたのか。大学生活で得たものは何だったのか。今回お話を伺ったのは、教育発達専攻特別支援教育分野の先輩です。同じ分野を学び教育実習を経験し、教職と警察官という異なる道に進んでいくお二人の思いや決意を伺いました。小学校教員とはまた違った専門性を持って授業をしなければならないと実感しました。│ わずか数年の差でも、小学校と中学校では全く違ってくるものなのですね。では、児童生徒の人数や授業の形式が全く異なる特別支援実習はどうでしたか?岩間さん 教員一人一人が児童生徒の特性や「できること」「できないこと」を把握し、適切な指導や教材開発をされている姿に感動しました。そして自分も一生懸命に授業づくりに取り組みましたが、そのように一人一人に合わせた工夫、細かな安全配慮などに驚くほど時間がかかり、毎日夜遅くまで学校に残っていました。それまでの小・中学校実習で授業づくりの大変さは既に実感していたのですが、「個々のニーズに合わせる」という支援学級での要求がこんなにも大変なのかと痛感しました。│三つの教育実習を経験された岩間さんは、具体的にはそこでどのようなことを学ばれたのでしょうか?岩間さん そもそも大学三年生で小学校実習を経験するまでは、ずっと特別支援学校教諭になることを目指していました。しかしさまざまな実習を経て、たくさんの子どもと出会っていくうちに、障がいを抱える子どもはもちろん、そうでない子ともたくさん関わりたいというように気持ちが変化していきました。│ やはり実際に子どもたちと関わった経験は大きいのですね。岩間さん どの実習でも、別れ際に「絶対 岩間さんは、札幌市の特別支援教育で教員採用試験を受験し、合格されました。│ 岩間さんが経験した教育実習を教えてください。岩間さん 教育発達専攻なので、まず主免である小学校実習、そして特別支援学校実習と、中学校の英語の実習にも行きました。│ さまざまな校種を経験されたのですね! それぞれ印象的な感想や体験はありますか?岩間さん 小学校では、担任の先生の学級づくりの方針や人柄が教室環境や授業中の子どもたちの学習姿勢につよく反映されます。そこで「子どもを教育することの使命や責任感」を再確認しました。また、授業実践を繰り返し経験して、自分が一生懸命に授業をすれば必ず子どもにその熱意が伝わるということも実感できました。│ 学級担任制の小学校ならではの特徴ですね。教科担任制の中学校はやはり違った印象を受けましたか?岩間さん 中学校では、とにかく教員一人一人の専門性の重要さを目の当たりにしました。一方で、生徒との関わり方にも初めは戸惑いました。私は小学校実習で高学年配属だったので、実習が始まるまでは中学生もあまり変わらないと思っていました。しかし、中学生になると授業での反応の示し方や、教員とのコミュニケーションの取り方が小学生とは全く違いました。そのため、生徒の発達段階に合わせた授業づくりにとても苦労した覚えがあります。「もっと応用的に勉強したい」という生徒の学力を伸ばすためにも、岩間 叶実さん(教育発達専攻)教育実習での印象的な体験気持ちの変化と決断いわ まかな み