ブックタイトル教育大学園情報誌31号
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教育大学園情報誌31号
アトリエでの制作の様子現在もハンドボール部で活動しつつ、卒論で取り組んだ「日本ハンドボールリーグにおけるファンの実態」についての研究をさらに深めている大学院生の南部晃さん。その研究方法やご自身の将来などについてお聞きしました。―大学院に進学しようと思ったきっかけは何ですか? 卒業論文で「日本ハンドボールリーグにおけるファンの実態」をテーマにして、ハンドボールの日本トップリーグにおけるファンに対して観戦者調査を行い、ファンの実態の基礎的な資料を集めたので、集めた資料を基にもう少し深掘りをしたいと考え、大学院に進学しようと思いました。―どのような研究をされているのですか? 修士論文に向けて、卒業論文で取り組んだことを継続、発展させる研究をしています。「日本ハンドボールリーグにおけるファンの実態」をテーマにして調査した結果、男性より女性の方の観戦者が多いということが分かりました。女性ファンが多く、好きな選手やチームを応援したいという理由が多いのが特徴であること、また、ハンドボールをやっていなかった人が多く観戦しているというのも特徴であるということが分かりました。新規のファン獲得のヒントが女性ファンにあると思うので、女性ファンに焦点を当てて、観戦動機・魅力・不満などを観戦者調査で聞き、修士論文につなげられたらと思います。―観戦者調査とはどのような調査であるか教えてください。 観戦者調査とは、実際に日本ハンドボールリーグの試合会場に行き、観戦者一人一人にアンケートを取ります。具体的には、年齢・性別・在住などの観戦者プロフィールや観戦動機・魅力・不満などをアンケートし、回収して、分析します。― なぜその研究に興味を持たれたのですか? 自分自身は大学からハンドボールを始めたのですが、日本でハンドボールは観るにおいても、するにおいても、野球やサッカーに比べたらマイナースポーツであると考えています。どのようにすればハンドボールも含めたマイナースポーツが普及して、人気になるのか方法を見つけたいと思ったのがきっかけです。― 研究の着地点を教えてください。 観戦者調査をする上でより多くの良いデータを集めるために、質問内容や分析方法をしっかり固め、男女共に観戦者が現在どのような観戦動機・魅力・不満などを持って観戦しているのかを明らかにして、日本ハンドボールリーグやチーム運営に使えるような分析、観戦者を増やす策を提案できたらと思います。―今後の進路・将来について教えてください。 現在、北海道には日本ハンドボールリーグに所属しているチームがないので、北海道コンサドーレ札幌にハンドボールチームを設立するのが夢であり、そういったスポーツチームやスポーツクラブで大学生時代に研究してきたことを活かしていきたいです。岩見沢校・芸術・スポーツ文化学科・芸術・スポーツビジネス専攻卒業北海道教育大学大学院教育学研究科・教科教育専攻・保健体育専修1年話=南部 晃(なんぶ ひかる)さんハンドボールファンの実態を紐解くインタビュアーの声岩見沢校・芸術・スポーツ文化学科・芸術・スポーツビジネス専攻3年毛利 羽音(もうり はのん)ハンドボールの競技そのものではなく「ファンの実態」に着眼点を置いた調査や分析のお話は新鮮で、ハンドボールをしている私にとって非常に興味深い内容でした。残りの大学生活で、自分の好きなことや研究を深めていこうという気持ちを大切にしていきたいと思いました。ハンドボール部で活動する様子本を読んで勉強する様子17 Autumn/Winter 2019 No.31