ブックタイトル教育大学園情報誌29号_電子書籍

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教育大学園情報誌29号_電子書籍

Contents[ 巻頭特集 ]夢に向かって走れ!希望を胸に日々活動する教育大生たち(道北篇)24141617181920212223新入生の抱負2018キャンパス便り(函館校)大学院生の研究紹介(札幌校)研究ファイル(旭川校)国際交流ニュース(釧路校)キャンパス長からのメッセージ志手 典之 先生(岩見沢校)新任の先生方保健管理センター発INFORMATION学園情報誌HUE-LANDSCAPE編集局から[ 特集 ]面白いこと、やっています。Autumn / Winter 2018 No.29札幌キャンパス/教員養成課程広がるのは空と大地と想像力親子キャンプの魅力に迫る旭川キャンパス/教員養成課程大雪山麓の大学施設「六稜山荘」で展開される魅力的な教育コンテンツ釧路キャンパス/教員養成課程E-Lunch・天文部・酪農体験函館キャンパス/国際地域学科子どもと学生が触れ合う「小集団臨床」ってどんな授業?4681012 岩見沢キャンパス/芸術・スポーツ文化学科岩見沢キャンパスの魅力を最大限に発信! 情報拠点i-BOXの幅広い取り組みとは?このキャンパスから眺める今現在の風景と、これから創造していく自分と社会の風景という意味をこめてつけました。●HUEは“Hokkaido University of Education”よりとは?P13「岩見沢キャンパスの魅力を最大限に発信! 情報拠点i-BOXの幅広い取り組みとは?」より こんにちは。本誌編集局長の宇田川耕一(岩見沢校)です(写真①)。子どもの頃から北海道には何度も訪れていましたが、前職の新聞社時代に北海道支社に赴任した際、改めて飛行機の窓から見た北海道の印象は、「これはドイツと似ているな」というものでした。私の専門はアートマネジメント(音楽)ですが、個人的にもクラシック音楽を偏愛しているので、本場ドイツ、特にベルリンにはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会を聴きに何度も足を運んでいます。針葉樹林が多いドイツの森林は全体に黒っぽく、それが新千歳空港の回りに広がる森の印象と重なりました。 さて、前号の第28号では、「夢に向かって走れ!」巻頭特集の第1弾として、釧路校を取材しました。今回は巻頭特集第2弾として、道北の旭川校を取り上げます。旭川は道産材を使用した家具が有名ですね。針葉樹より広葉樹の方が家具材には適しているそうです。旭川校のホームページを見ると、キャンパス内の美しい樹木や洗練された校舎を背景に、「教師への夢はここから始まる。」という魅力的なコピーが目に飛び込んできます。 ただ、同じ教員養成系とはいっても、旭川校には札幌校や釧路校とはまた違った特色があるはずです。事前に調べてみると、どうやらゼミ活動に特徴があるような・・・・・・。では、さっそく旭川校で取材開始です。 旭川校に着いて最初に向かったのが、国語教育専攻の村田裕和先生〈専門:日本文学(近代)〉の研究室でした。3年生の菅原佑希さん、日永教優さんに話を聞きました(写真②、左が菅原さん、右が日永さん)。菅原さん「ゼミ生同士の発表が活動の中心で、3年生はそこで自分の研究テーマに沿って発表することが、卒業研究への準備にもなっています」。日永さん「旭川校では1年生からゼミに入ります。まだ、ステップアップの段階なので作品の要約などが中心にはなりますが、早くから慣れるという意味からも、1年生も発表しています」。 どうやら、1年生から4年間ゼミ活動をするというのが、旭川校の特色のようです。菅原さんは「宮沢賢治の研究に取り組んでいますが、例えば動物が作品に数多く登場することに注目するなど、今までとは違ったアプローチをしてみたい」と話していました。2人共小さい頃から読書が好きだったそうで、ゼミ活動で興味のあることにじっくりと時間をかけて取り組めるのが楽しいとのことでした。 村田先生にも聞きました(写真③)。「近代文学が専門なので、主に教科書に載っているような作家を取り上げています。文学作品の内容研究だけでなく、旭川市や近郊の文学館を回ったりして文学と社会が実際にどうつながっているかを見ていこうという活動もしています」。 続けて、図書館の「ラーニングコモンズ」という、学生や教職員がさまざまなスタイルで自主的な学習活動を行えるスペースに行きました。ちょうど、英語コミュニケーション学ゼミ3年生の小板橋祥記さんが発表していました(写真④)。写真②写真③写真④3 Autumn/Winter 2018 No.29