ブックタイトル教育大学園情報誌29号_電子書籍
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教育大学園情報誌29号_電子書籍
ルールを守れたかなどの個人個人違った項目で振り返ります。そして、次の活動の日程を確認して終わります。 どの活動にも約束があり、それは、子どもたちがルールを守るとより良い活動になることを実感するためでした。「小集団」担当の教授五十嵐靖夫先生のお話 「小集団」は、学校で友達関係に苦労している子、ソーシャルスキルが不足している 「おやつの時間」は、ただみんなでおやつをいただくのではなく、役割分担をテーマにしています。今日の約束は「自分のやりたい仕事を発表しよう」でした。ここでいう仕事とは、テーブルを拭く、おやつを取ってくる、ジュースをつぎ分けるなどです。それぞれの仕事をした後、子どもたちは二つのグループに分かれていただきます。おやつを食べているときの子どもたちはおしゃべりをしていて楽しそうでした。 最後は「おわりの会」です。今日の活動を担当の学生と、静かに話を聞けたか、私は昨年、小集団臨床を受講していたので、久しぶりに楽しそうな活動を見ることができて良かったです。学生が時間をかけて考えた活動を子どもたちが楽しんでやってくれることが、学生の達成感にもつながると思いました。とても素敵な活動だと思うので、皆さんこれからも頑張ってください!レポーターの声02 03函館校・国際地域学科・山邉 瑞穂(やまべ みずほ) 地域教育専攻3年函館キャンパス子どもが約八人参加しています。受講者は約二十人ですが、制限は設けていません。学生は、毎週金曜のお昼休みにカンファレンスを行い、活動内容を決め、教材づくりと簡単な指導案を作成し、当日のお昼休みには最終打ち合わせを行っています。活動自体は一時間程度ですが、活動を成功させるためにたくさんの時間をかけています。子どもたちが来てくれること、子どもたちと関われることは何より面白いです。学生の考えた活動がうまくいかなくても面白いです。 この授業で大変なのは実は僕よりも学生。僕は学生に、指導がうまくいかなかったとき、他の人や子どものせいにするのではなく、自分のやり方がダメだったのだと気づく人になってほしいと思っています。子どもや親の育て方が悪いとする教師が多いと感じることがあります。「小集団」での活動を通して学生たちには、「教え方」を考える人になってほしいと願っています。また、学生が行っている活動なので専門的ではないのにも関わらず、参加してくれている子どもたちに感謝しています。質の高い活動を目指すとともに子どもたちに「楽しい」と思ってもらいたいです。 どんなに栄養があってもおいしくないと食べません。これは教育も同じです。どんなに理論的でも子どもが楽しくないと意味がありません。昨年の後期の小集団では最終日に節分パーティーを行いました。さまざまなブースを設けて、冬なのに子どもたちは汗だくで楽しんでいました。さすが教育大学の学生だなあって。学生のアイデアはすごい! 面白い! と思いました。いがらし やすお「小集団」の面白さ! 教育を学ぶ環境であっても、実際に子どもたちと触れ合うことができる授業は多くありません。「小集団」では実際に子どもたちと触れ合うだけでなく、その時々の状況に合わせて臨機応変に対応できる実践力が求められます。さまざまな事情を持つ子どもたちと活動することは、時に大変なこともありますが、子どもたちの成長を身近に感じることができる貴重な経験です。これから教員を目指す学生にとって「小集団」はとてもためになる、そして子どもたちのいろいろな表情に出会える、面白い授業なのです。「子どもが楽しくないと意味がありません」と語る 五十嵐靖夫先生11 Autumn/Winter 2018 No.29