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概要

教育大学園情報誌28号

講義「野外教育」の様子インタビュアーの声で自然体験学習を取り入れた学習を展開していく能力の向上を図ります。―学生たちに身に付けてほしい素質・能力はありますか? この講義では、すぐに教育現場で使えそうな実践的なアクティビティを紹介しているのでそういった体験活動を通して、「今度は自分たちで教材をつくってみよう!」という主体的に実践しよう資質を身に付けてほしいです。―この講義の魅力とはなんでしょうか? 自然を活用したアクティビティを体験することはもちろんのこと、最後にはグループでアクティビティを考えるので、考える過程での副産物としてコミュニケーション能力がつくと考えます。また、自分たちの思考を凝らして創意工夫しながらアクティビティを考えていくのが学生たちにとっては面白いそうです。そして、この講義で取り扱ったアクティビティや知識というものは、教育現場に限らず子どもと接する機会があればすぐに習得した知識・技能を実践にうつすことができます。現場に立ってすぐに還元できる講義内容、自分たちでアクティビティを考え実践するクリエイティブさ、そして話し合いを通じて得られるコミュニケーション能力。この3つがこの講義の魅力だと感じます。※1…ジョセフ・B・コーネルが提唱。ゲームを通して、自然の仕組みを五感で感じることを目的とする。※2…他者との信頼が試される「心の冒険」を通して、自分の内面への気づきを促す。※3…「GEMS教師用ガイドシリーズ」のこと。―この講義を始めたきっかけはなんですか? もともと野外教育についての専門でしたので、小学校における自然を生かした教材を学生たちにも体験、そして実践してほしく開講しました。平成18年に開講し、最初の講義名は「アドベンチャー教育」という名前で、地域・環境教育専攻の学生向けではありますが、全専攻の学生が受講可能となっています。―具体的な講義内容を教えてください。 最初に、自然体験学習の定義について紹介し、体験活動の教育的意義の解説や安全管理の基礎知識について検討を行います。その上で、日本で広く普及しているネイチャーゲーム(※1)、プロジェクトアドベンチャー(※2)、ジェムズ(※3)の3つを取り上げ、それぞれの理論と実習・実践を通しての学習を行った後に、まとめとして30分程度の活動プログラムをグループで作成しロールプレイングを行います。以上を通して、小学校教育の釧路校・地域・環境教育専攻・地域教育分野(野外教育)諫山 邦子(いさやま くにこ)先生筑波大学修士課程野外教育研究室修了。昭和58年10月より北海道教育大学釧路校に着任。釧路野外教育研究会副会長、根釧野外活動センター屯田の杜野外学校理事などを務めている。PROFILE[ 野外教育 ]春夏秋冬、季節とともに移り行く自然を舞台にしたアクティビティを考えるこの講義。なんて言ったって子どもたちとすぐにできる超実践的な授業が魅力!外に出てたくさん学ぼう!この授業を受けてみた感想を教えてくださいアクティビティをつくる中で自然について知れるとともに大学生でも幼少期に戻り遊べることを実感しました。アクティビティをつくる過程でグループの仲間とコミュニケーションもとれたため、コミュニケーション能力もスキルアップし、仲良くもなれ、そして子どもに戻れるという一石何鳥もの講義でした!(地域環境教育専攻・豊島 友)釧路校[後期]人気講座紹介Po p u l a rLe ctur e|POINT|同じ釧路校にいながらこの講義を知りませんでした! 自分で体験してみないと、子どもたちに教えることはできません。「私も学びたい!」と思うような魅力的な講義でした。釧路校・学校カリキュラム開発専攻渡辺 有紀(わたなべ ゆき) 2年18