ブックタイトル教育大学園情報誌28号
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教育大学園情報誌28号
私もサイエンスショーに参加してきました! 小学生はたくさんのことを知っていて、それを私たちに教えてくれました。知識と知識をつないで答えを出そうとしている姿は、とてもかわいかったです。私が先生になったときにはたくさんの「なるほど!」を生み出していけたらと思います。レポーターの声釧路校・教員養成課程・西村 日花里(にしむら ひかり) 学校カリキュラム開発専攻2年釧路キャンパスのが理科教育学研究室の長根先生と四年生でした。説明がわかりやすい、不思議に思った、一番印象的だったなどの感想があげられており、ブースでの実験の見せ方、説明の仕方などの工夫の仕方がさすが上級生だと思いました。 アンケートでは、ほぼ全員の小学生から理科を好きになったという答えが出ました。「なるほど! と感じることができた」「この世には不思議がいっぱいあると思った」「中学校などでは理科のもっと面白いことを見つけたい」「理科の先生になってみたい」などの感想があり、ただ楽しいだけではなく、学びにつながっていることがわかりました。 ベネッセ教育総合研究所「第5回学習基本調査」データブック「2015」によると、小・中学生の好きな教科・活動ランキングとして、小学生では、理科が五位で「とても好き・まあ好き」と答えた児童は七五・二%いました。それに対して、中学生になると、理科が八位で「とても好き・まあ好き」と答えた生徒は五一・四%となり、小学生と比べ、全体的に「とても好き・まあ好き」の割合が減り、順位も下がっていることがわかります。理由としては、内容が難しくなる、受験に向けての勉強に力が注がれるなどが考えられます。 サイエンスショーでは、小学生の時から、中学や時には高校レベルの実験を見ることができます。科学的事象に触れて「なぜだろう」03理科の現状「どうしてだろう」と思う気持ちを育み、サイエンスショーで学んだことが中学校でも生かすことができます。学生は小学生に中学生段階のことを教えるので、説明が丁寧でわかりやすくしなければ伝わらないと考え、各ブースで工夫をしています。そのようにさまざまな経験を経た学生が、将来小中学校で働いたときに現状を少しでも変えられるような、工夫のできる先生になれると思います。来年も、サイエンスショーを開き、たくさんの児童が「なぜだろう」「どうしてだろう」と考えてくれればと思います。そして、理科って楽しいと感じてくれることが、サイエンスショーを行う意味になり、学生の意欲にもつながっていくと思います。これからも、サイエンスの魅力を伝えていきたいです。04サイエンスショーの在り方「月の満ち欠け」のブースで望遠鏡を使っている様子学生が説明している様子11 Spring/Summer 2018 No.28