キャンパスガイド2021 MY STORY
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34Q:どうしてアラスカに留学を?私は、両親は日本人ですが生まれがアラスカでした。小さい頃の記憶がほとんどなく、どんな国で生まれ育ったのか見に行きたいと思っていました。そして、大学の協定校の中にアラスカ大学アンカレッジ校があったので、ひたすらにアラスカへの留学を目指しました。Q:特に印象に残っていることは?アラスカ大学には日本語の授業のクラスがあり、その生徒さんが空港まで迎えに来てくれました。初日の着いた日から、不安でいっぱいの私を助けてくれました。この空港から大学までの間に、私の下手な英語でも気さくに話してくれました。初日に関わらず、その会話が楽しかったのが印象に残っています。アラスカ大学に留学する方は、この日本語の授業のサポートをすることで、頼りになる現地の友達が必ずできると思います。Q:後輩たちにメッセージを!留学から帰る頃に、私は日本の空港で感じたことがありました。「もう英語で毎日話せないんだ。日本語に染まる日が始まっちゃうんだ。」ということです。これは極端な例かもしれませんが、それほど、英語で話すことに対する恐怖心がなくなり、英語をもっと学びたいという興味が沸いていました。その気持ちは帰国後の自分の英語への勉強だけでなく、就職への目標などにも繋がっています。留学は、毎日その地域の言語を話せる特別な機会です。迷っているのであれば、一度行ってみることをお勧めします。言語力だけでないものを得て帰ってくるはずです。Q:どうしてロシアに留学を?2年次から「ユーラシア協会函館支部」の市民講座で、ウクライナ人と日本人の先生にロシア語を習っていました。3年次に、教わった内容を実践するため、ロシアへの交換留学を申し込みました。しかし、留学直前に受け入れ延期の連絡が来て、留学を一旦断念しないとならなくなりました。その時「トビタテ留学JAPAN」のポスターを見つけ、留学時期を半年遅らせることで、応募が可能であることを知りました。指導教官の佐藤先生と相談しながら提出書類をまとめて、第9期の募集審査を受けました。無事に合格できたときは、「災い転じて福となす」とういうのは、こういう事なんだなと実感しました。Q:特に印象に残っていることは?冬休みにロシア系エストニア人の友人と再会した時のことが印象に残っています。IT立国で有名なエストニアは28年前まで旧ソ連の一員で、エストニア人とロシア人が今でも一緒に暮らしています。彼と食事に出かけたとき、レジの前にいた中学生がロシア語で注文を始めると、店員が慌ててロシア系の従業員を呼び、次に別の女性がエストニア語で注文を始めると、また別の店員が呼ばれ対応するという変な光景を目にしました。同じ国に一緒にいて互いの言葉が分からないのは問題ではないのか質問すると、「交わることはないから、全く問題ない。関らなければ争うこともない。」と説明してくれ、妙に納得してしまいました。エストニア系もロシア系も外国人には流暢に英語で話すため、外からは気づきにくいのですが、ロシア語を学ぶことで、英語の習得だけでは見えてこない世界の問題点を知ることができました。Q:後輩たちにメッセージを!日本にいる時から、留学を考えている国の人とできるだけ交流をして、大まかに国民性などを掴んでおくと、実際に留学が始まった時に、文化の違いで困ることが少なくなると思います。何か辛いことがあっても、色々な人が様々な考えをしていることに気づいて、寛容になれるのが留学の良さだと思います。Q:どうしてカルガリー大学教育事情短期研修プログラムに参加を?高校生の頃からホームステイをしてみたいと思っていたので、大学の短期研修プログラムに参加したいと思っていました。その中でこのプログラムを選んだのは、“英語で教育を学ぶ”ことができ、留学をしながらカナダの教育についても学ぶことができるというところに魅力を感じたからです。また、日本語教員養成プログラムも履修しているので、日本語クラスの見学ができるということも大きな決め手でした。Q:特に印象に残っていることは?プログラムの中で現地の小学校、中学校、高校を1校ずつ見学しました。小学校ではプレゼンをしたのですが、児童からの質問で時間がつぶれてしまうほど積極的に聞いてくれました。中学校は芸術に力を入れている学校で、歌やダンスを私たちに披露してくれました。どの学校でも生徒たちは自分の学びたいことを楽しんで学んでいる様子で、学校の制度や生徒の意欲が日本と大きく違ったことが深く印象に残っています。Q:後輩たちにメッセージを!私はずっと海外に行ってみたいと思っていましたが、言葉や生活の不安が大きくなかなか勇気が出ませんでした。でも行ってみるとそんな不安はなくなり充実した毎日を過ごすことができました。この大学にはさまざまなプログラムがあり、サポートもしてくれるので私のように海外に不安がある人でも大丈夫です。考え方を変えるきっかけになるかもしれません。ぜひ挑戦してみてください。国際交流国際交流協定校を中心に、各国へ留学が可能です。留学校:アラスカ大学アンカレッジ校海外交換留学プログラム(留学期間:2017年8月~2017年12月)竹内 凛 TAKEUCHI RinPast:札幌藻岩高校卒業Present:地域協働専攻 国際協働グループ 4年留学校:カルガリー大学海外短期研修プログラム(留学期間:2018年2月~2018年3月)田村 美里 TAMURA MisatoPast:中標津高校卒業Present:地域協働専攻 国際協働グループ 4年留学校:ヴィトゥスベーリング記念カムチャツカ国立大学海外交換留学プログラム(留学期間:2018年10月~2019年6月)佐野 晃 SANO Akira小田原高等学校卒業地域協働専攻 国際協働グループ 卒業生

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