近年、函館ではアメリカシロヒトリという蛾が大発生することが続いており、その幼虫が、街路樹の葉を食べて丸坊主にしたり、移動する際に大量の幼虫が住宅の壁を這うなどの問題が起きています。
函館キャンパス内は緑が豊かですが、それゆえにこのアメリカシロヒトリの幼虫がやはり発生しており問題となっています。しかし逆に緑豊かだからこそ、ここで駆除すれば近隣地域も含めてアメリカシロヒトリの害を減らすことができます。
そこで、アメリカシロヒトリを捕らえるために、キャンパス内の樹木に、学生らがこも巻き(藁でつくられたむしろを木に巻く)を行いました。アメリカシロヒトリの幼虫は、冬を越すために暗く湿った場所に入って行く習性があるので、このこもがトラップ(罠)となります。しばらくしてから、こもをはずせば駆除が完了です。
こうやって冬越しするアメリカシロヒトリを駆除することで、来年のアメリカシロヒトリの発生を抑えることができます。