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教育・学生支援


学長表彰表彰式・成果報告会を開催しました

 令和5年6月8日(木)、本学における教育活動、研究活動、社会貢献活動の各活動において顕著な成果を収め、本学の発展への貢献が認められた6名の学長表彰受賞者を対象とした表彰式及び成果報告会を開催しました。

 本学では従前の毎年度の評価に替わる新たな教員評価制度として、令和元年度から「3年毎の評価」を採用し、3年間の継続的な活動の評価結果に基づき評価を行う形式としました。各教員は従来よりも中長期的な視点から目標を設定し、自ら点検評価・改善を行うことで教育研究力の向上・改善を図っています。
 学長表彰は、学長が他の職員の模範として推奨すべき実績があると認められる教員を受賞者として決定し、その功績を称える制度です。受賞者には、表彰の副賞として研究費を1年につき20万円、3年で計60万円を配分することとしています。
 当日は、蛇穴学長から各受賞者に表彰状が授与され、「選考にあたっては、本学が地域においてどのような役割を担い、どのようなことを期待されているのかという視点をもって、本学における教育活動、研究活動、社会貢献活動がどうあるべきかを考えた。受賞者の先生方には模範として、今後も本学の発展に貢献していただきたい。」との挨拶がありました。
 その後、引き続き成果報告会が行われ、各受賞者から受賞に至った活動についてのプレゼンテーションが行われました。
 最後に、教員評価制度担当の海老名理事から、「みなさんの報告からそれぞれの活動への強い思いや工夫が伝わり、加えてその活動が学生の教育の質向上にも繋がっていることが分かった。この表彰が大学全体の教育活動、研究活動、社会貢献活動の活性化の契機になればよい。」との挨拶があり、閉式となりました。

■今回表彰された受賞者は下記のとおり。( )内は表彰対象の活動
○札幌校 准教授 幸坂 健太郎(教育活動)
 コロナ禍で遠隔授業を余儀なくされた中で、「ニコ動」スタイルという遠隔授業でありながら教員と受講学生との双方向性を担保する授業形態を開発し、実践のみならず、本授業スタイルを全国的に発信すべく論文を執筆した。また、全学の教科横断型教養科目「生きる」の総括教員として、コロナ禍における大人数授業の実施方法の検討を主導し、円滑な運営に尽力するなど、教育活動として顕著な成果があると認められ、本学の発展に貢献した。

○旭川校 教授 川邊 淳子(社会貢献活動)
 地域の子ども達に食に興味・関心を持ってもらうことを目的とした「はらぺこクッキング」を15年間、JA北海道中央会と連携し農業者と交流を進める活動を8年間実施するなど、「食」に関する様々なテーマで地域連携事業を長年にわたり実施している。また、コロナ禍においては、地域から学生への食糧支援事業としてフードパントリーを実施するなど、社会貢献活動として顕著な成果があると認められ、本学の地域における存在意義を高めた。

○釧路校 准教授 宮前 耕史(社会貢献活動)
 NPO法人との連携による高校における出前授業及び浦幌町における学校と地域の協働事業へのサポートを実施した。また、根室地区農協青年部連絡協議会等との連携による「酪農民泊体験実習」を実施し、酪農体験や酪農地域のまちづくりを学生に経験させることにより、食育の重要性やSDGsの実践と啓発を図った。地域の学校・自治体をはじめ関係諸機関と連携した上で地域づくりとそのための人材育成に尽力し、過疎化の進む道東地域の活性化・地域人材の育成に大きく貢献している。このことは、社会貢献活動として顕著な成果があると認められ、本学の地域における存在意義を高めた。

○函館校 教授 細谷 一博(社会貢献活動)
 「サマースクールin函館」と称した障害のある子どもたちの休日や長期休暇における支援プログラムを26年間継続して実施し、うち13年間は実行委員長として円滑な運営に尽力した。また、長年にわたる本活動の功績が認められ、「令和4年度『障害者の生涯学習支援活動』に係る文部科学大臣表彰」を受賞した。本活動は障害のある子どもとその家族に対して多大な貢献をしており、学生にとっても障害のある子どもを理解し、指導について実践的に学ぶ機会となっていることは、社会貢献活動において顕著な成果があると認められ、本学の地域における存在意義を高めた。

○岩見沢校 准教授 鈴木 哲平(研究活動)
 平成31年度から令和3年度の3年間において、学術論文22編(英語論文16本、和文論文6本。すべて査読論文)、著書1冊、学会発表18件及び科学研究費等外部資金獲得4件(研究代表3件)という多大な研究成果をあげた。また、岩見沢市との産官共同研究「自治体による健康ポイント事業の効果検証および事業評価方法の検討:傾向スコアマッチングによる介護レセプト分析」が日本医療情報学会2021年学術奨励賞(優秀ポスター賞)を受賞するなど、研究活動において顕著な成果があると認められ、本学の発展に貢献した。

○教職大学院 教授 藤川 聡(研究活動)
 研究論文「メンタルヘルスとしてのレジリエンス教育:高等学校におけるレジリエンス学習から」が日本学校メンタルヘルス学会最優秀論文賞 (理事長賞)を受賞した。また、「新編技術科教材論」 及び、学術ジャーナルに投稿した2編の論文、「失敗体験における原因帰属の傾向と技能の関係:技術科の製作学習に着目して」 、「技術リテラシーを育むガバナンスレビュー学習の実践:エネルギー変換の授業を通して」により、竹谷出版学術賞(奨励賞)を受賞した。いずれも、学校現場と連携した継続的な研究活動の結果であり、教職大学院の研究活動において顕著な成果があると認められ、本学の発展に貢献した。

上段左から:植木学校臨床心理専攻長、髙見副学長、横山理事、後藤理事、佐川副学長、玉井副学長、田口副学長
下段左から:藤川教授、鈴木准教授、細谷教授、蛇穴学長、海老名理事、幸坂准教授、川邊教授、宮前准教授  

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