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訃報

坂 口  勉(さかぐち つとむ)氏
(享年85歳)

 本学名誉教授、元札幌校教授 坂口 勉 氏は令和3年4月16日に逝去されました。
 同氏は、昭和43年6月に北海道教育大学札幌分校に講師として採用され、以来札幌校の教員として勤務し、昭和45年10月に助教授、昭和54年4月に教授に昇任されました。平成13年3月31日に定年により退職し、同年4月に北海道教育大学名誉教授の称号が授与されました。
 この間、同氏は、日本古代・中世史を専門分野とし、平安時代の歴史を中心に、日本における古代社会から中世社会への移り変わりについて、社会構成体という概念によって理論的な追求を試み、荘園制度の展開や体制の転換期に生きた人間の意識や思想、社会的行動を史料文の解読と分析によって実証し、史学会に強い刺激を与える論著を多数発表し、高い評価を得ました。
 また、同氏の仕事に取り組む姿勢は真摯で、事実を客観的かつ公正につかみ、問題点を明らかにし、そして優しく粘り強い行動力で問題解決にあたり、同氏の熱のこもった指導を受けた学生達は、有為な教師として、また研究者、公務員、事業家として多方面で活躍しております。
 以上のように、同氏は日本史学の研究に努め、学問研究の発展に寄与するとともに、社会科教育分野でも優れた研究と実践を行い、学生指導に精励し、多くの有為な人材を育成する等、学界及び教育界に大きく貢献しました。
 その充実・発展のために尽力した功績により平成27年11月3日に瑞宝中綬章を授与されました。
 ここに、故人を偲び哀悼の意を表します。

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