令和2年の春の叙勲が4月29日付けで発令され、本学関係者では、次の方が瑞宝中綬章(教育研究功労)を受章されました。
氏 名
元 所 属
専門分野
山下 克彦 氏(本学名誉教授)
北海道教育大学理事(平成16.4~平成19.8)
札幌校 (昭和44.4~平成19.8)
地理学
山下氏は、人文地理学のうち経済地理学を専門領域として、特に地域開発に関し公共投資のフローや土地所有制度特性から、現地調査による資料を基に、地理学的視点から新たな課題の分析と提言を行い学術研究上多大な業績を挙げました。また、数多くの学会の要職を歴任し、学会の運営に尽力するとともにその発展に大きく貢献しました。
氏 名
元 所 属
専門分野
福井 凱將 氏(本学名誉教授)
釧路校(昭37.7~平17.3)
美術科教育学
福井氏は、絵画担当教官及び美術教育担当教官として、その豊かな指導力により多くの人材を育成し、全国の美術教育の発展へと寄与しました。また、作家の視点からの深い洞察に満ちた研究は、子どもの自己表現を可能にする造形教育へと広げられ、優れた成果を上げてきました。地域社会においても精力的に活動し、釧路地方の美術の振興と地域社会の発展に大きく貢献しました。
氏 名
元 所 属
専門分野
大塚 哲郎 氏(本学名誉教授)
岩見沢校(昭38.4~平17.3)
木工芸
大塚氏は木工芸を専門領域とし、美術科教育の専門家として幾多の有為な人材を教育界に送り出し、本学代議員として管理運営面にも貢献しました。同時に、昭和45年の日本輸出デザインコンクールで、通産大臣賞を受賞した「円柱積み木」が学習研究社で製品化され、全国の幼稚園や保育所において幼児教育に広く活用されました。本作品は日本古来の木組みの技法を研究したものであり、それを現代的な形に応用した作品「木組・北斗」や「ネガとポジ」等、数々の作品を発表しています。
氏 名
元 所 属
専門分野
佐藤 武義 氏(本学名誉教授)
岩見沢校(昭42.5~平16.3)
解析学
佐藤氏は解析学を専門領域とし、数学科教育の専門家として幾多の有為な人材を教育界に送り出し、本学学生委員会委員長をはじめ各種委員を歴任し管理運営面にも貢献しました。同時に、研究分野であるシュレディンガー方程式において、「Journal of the Mathematical Society of Japan」、「Pacific Journal of Mathematics」に論文が掲載され、研究成果が国際的な評価を得ていることが証明されました。
(人事課)