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附属学校(園)


オリジナルソング「学校で待っているよ」を制作

 新型コロナ感染症拡大防止のための長い臨時休業期間、障がいのある子どもたちは、生活リズムを崩しがちだったり、臨時休業の理由が理解できずに苛立ちを募らせたりすることが多くありました。学校では、そんな子どもたちの家庭学習の保障のため、生活リズムを整えるための教材やプリント学習を用意したり、なじみの深い学習内容を動画にして配信したりしました。
 また、地域に開かれた学校を目指す同校にとって、感染予防対策の中、地域で休業する店舗も増え始め、不安を抱えている方々が多くなっていることも心配の一つとしてありました。地域の経済状況が変化することは、子どもたちの活動の場への影響、保護者への影響そして卒業生の就労にも影響があります。苦しい状況の中で頑張っている方々に学校は何かできないだろうか、という声が職員からも上がりました。
 そこで、職員全員で子どもたち及び保護者そして地域に向けて“元気”を届けたい、と取組を開始し、オリジナル応援ソング「学校で待っているよ」を制作しました。職員が分担して、作詞作曲・演奏及び映像の編集を行いました。曲は子どもたちに向けたメッセージが歌詞になっているものの、感染症の収束を心待ちにする地域の方々への応援ソングとしても聴いていただける内容になっていること、「子どもたちの声が響く街=元気な街」という思いを込めた歌であることから、道内の新聞3紙及び地元のケーブルテレビを通して紹介をしていただきました。また、北海道新聞函館支社の報道部長が出演したラジオ(FMいるか)で紹介していただくなど地域の方々に聴いていただく機会を数多く得ました。さらに、ラジオを聴いた方の紹介で、北京市在住のラジオパーソナリティから電話による取材を受け、FM(Air-G)でも紹介していただきました。
 この取組に対して、保護者から「休業期間が長くなる中で直接会えない先生の姿を動画等で見るだけでも安心感につながる」、地域の方から「勇気をもらいました」という声をいただきました。
 6月2日から、同校は通常登校に戻りました。まだ感染予防の対策は続いており、日常が戻ったとは言えませんが、現在「学校が始まったことを地域の皆さんに伝えながら元気を届けよう」と今度は子どもたちと一緒に発信を目指しています。

 

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