辻 井 義 昭(つじい よしあき)氏
(雅号 辻 井 京 雲(つじい けいうん))
(享年74歳)
本学名誉教授、元岩見沢校教授 辻井 義昭 氏は令和元年5月19日に逝去されました。
同氏は昭和19年8月12日に北海道に生まれ、昭和43年3月北海道教育大学札幌分校を卒業、同年4月から昭和46年3月まで財団法人日本書道教育学会に、同年4月から昭和50年3月まで学校法人専修大学松戸高等学校に勤務し、同年4月北海道教育大学助手教育学部釧路分校に採用されました。昭和51年4月講師に昇任し、昭和55年12月北海道教育大学教育学部札幌分校へ異動し、昭和57年10月に助教授、平成5年4月に教授に昇任されました。また、平成15年4月から平成18年3月までは附属札幌小学校長を併任し、同年4月から平成19年8月まで副理事に任命され、附属図書館長並びにキャリアセンター長を併任されました。平成21年4月に岩見沢校へ配置換となり、平成22年3月定年により退職され、同年4月、長年にわたる教育及び学術上の多大な功績に対し、北海道教育大学名誉教授の称号が授与されました。
この間、同氏は国語教育、特に書道の分野において、文字及び書表現に関する実践的な研究を行い、書道教育における有能な人材を多数輩出されました。また、その研究成果の一環として、個人の書作発表を精力的に行い、幅広い書風の優れた作品を発表し続け、関連する学会等の要職に就き後進の指導にもあたるなど、書道の普及及び芸術文化の振興に大きく貢献されました。
以上のように、同氏は多年にわたり学生の教育・指導に努め、優秀な人材を多数育成するとともに、大学の管理運営にも積極的に参画しその重責を果たす一方、研究者として着実な業績を上げ学術の振興に寄与し、本学及び教育界の発展に大きく寄与されました。
ここに、故人を偲び哀悼の意を表します。