函館校では、地域課題の診療所のような存在をイメージした函館校独自の地学協働モデル「ソーシャルクリニック」を、道南全域に拡げるための企画として「巡回型サテライト・オフィス」を実施しています。函館校地域協働推進センターが道南の各地域に出向き、それぞれの地域課題やニーズを直接伺うとともに、大学の知的資源を最大限に生かした取り組みや協働の可能性などについて意見交換を行うものです。
今年度は第1~3回を、平成30年10月にせたな町、11月に八雲町、12月に乙部町で実施しました(前号学報に掲載)。続く第4~5回を、平成31年2月4日(月)に木古内町中央公民館、平成31年2月7日(木)に北斗市総合文化センター・かなで~るにおいて実施しました。
各回の活動では、前半に本学国際地域学科の趣旨や地域協働活動の現状等について説明し、後半は参加者と具体的な課題やニーズに関する情報・意見交換を行いました。
また、前回に続いて好評を得ている函館校学生による説明・意見交換の場を設け、第4回は地域協働専攻・国際協働グループ3年生 佐久間 朝夏さん、第5回は佐久間さんに加え、地域政策グループ2年生 海老原 亜紀さん、窪田 理央さん、佐藤 恭紀さんから、各自が携わった地域プロジェクトについて報告等を行いました。
参加した地域の方々からは、「実際に地域に出向き、地域課題に取り組んでいることを知り感心した」、「大学や学生に持続的に地域と関わってもらえればありがたい」や「地域のお祭りのアレンジや農業体験宿泊プログラムのチューター等にぜひ学生の力を借りたい」などの感想が寄せられ、今後の協働へ向けて大変有意義な機会となりました。
平成30年度は全5回の日程が終了となり、活動を通して得た貴重な意見・要望等を基に、来年度はさらに改善を図り、実施していきます。