池 田 哲 子(いけだ てつこ)氏
(享年88歳)
元旭川分校教授 池田 哲子 氏は平成30年11月9日に逝去されました。
同氏は昭和5年5月29日東京府(現東京都)に生まれ、昭和26年4月日本赤十字女子専門学校へ入学、昭和29年3月同学校を卒業後、同年9月学校法人共立学園旭川女子高等学校で教諭として勤務されました。その後、昭和34年5月に依願退職、同年6月同学園札幌事務所に勤務され、旭川女子短期大学設立事務を担当、昭和40年3月同事務所を退職、同年4月同学園旭川日本大学高等学校で非常勤講師として勤務した後、昭和41年3月に退職し、同年7月文部教官北海道教育大学養護教諭養成所助手に採用されました。昭和43年4月同助教授に昇任、昭和52年4月北海道教育大学助教授教育学部旭川分校に配置換となり、昭和60年10月同教授に昇任され、平成6年3月停年により退職されました。
この間同氏は、北海道教育大学教授として、養護と看護の両面から教育・研究活動に精力的に取り組み、「学校看護学」という新たな分野を確立化させるとともに、日本における養護教諭養成の発展に大きく貢献されました。さらに、優れた人材の育成に努め、教育界の充実・発展、地域社会の向上にも貢献されました。
また、大学運営においても、本学養護教諭養成所の礎づくりに力を注ぎ、その後も本学旭川分校養護教諭養成課程における講座運営に尽力するなど、北海道教育大学の発展に大きく寄与されました。
ここに、故人を偲び哀悼の意を表します。
名誉教授 沼 田 元 一(ぬまた もといち)氏
(享年94歳)
本学名誉教授、元札幌分校教授 沼田 元一 氏は平成30年11月30日に逝去されました。
同氏は大正13年5月21日北海道に生まれ、昭和18年4月東京音楽学校甲種師範科に入学、同22年3月同校を卒業し、同年同月、北海道第三師範学校勤務、昭和24年5月、北海道学芸大学北海道第三師範学校勤務を命ぜられました。昭和26年3月、北海道学芸大学講師に補され、同27年3月同大学を退職し、同年4月、北海道札幌北高等学校教諭に補されました。その後、昭和33年5月同校を退職し、同年6月北海道学芸大学助教授札幌分校に採用され、同42年4月北海道教育大学教授札幌分校に昇任、同63年3月停年により退職されました。同年4月には、長年にわたり教育・研究に努めた功績に対し、北海道教育大学名誉教授の称号が授与されました。
この間同氏は、北海道教育大学教授として、ピアノ演奏法の研究と教育に従事し、特にモーツァルトを中心としたヨーロッパ古典音楽作品の演奏様式の研究に顕著な業績を残すとともに、ピアノ内部機構にも関心を持ち、ピアノの内部機構の研究も行いました。さらに、ピアノ演奏研究の会「モーツァルト・アーベント」を結成、主宰しその優れた演奏法を社会へ普及させました。
また、学外においても数々のピアノ演奏指導や演奏会コンクールの審査員等を務め、北海道の音楽文化の向上に貢献されました。
同氏の教育者・研究者としての業績並びに大学の運営に尽力した功績に対し、平成14年11月3日に勲三等瑞宝章を授与されました。
ここに、故人を偲び哀悼の意を表します。