平成30年の秋の叙勲が11月3日付けで発令され、本学関係者では、次の方々が瑞宝中綬章(教育研究功労)を受章されました。
氏 名
生 年
所 属
専門分野
潟沼 誠二 氏(本学名誉教授)
昭和12年生
岩見沢校教授(昭46.6~平15.3)
日本文学
潟沼氏は日本文学を専門領域とし、国語科教育の専門家として幾多の有為な人材を教育界に送り出し、本学附属図書館岩見沢分館長として管理運営面にも貢献されました。同時に、日本文学や日本文化を通じた国際交流に努め、国内のみならず、数回の渡米により米国に日本及び日本人への理解を促進されました。論文「日米間における国際理解について」は、文化面から国際理解の深まりを具体的に提言した論として高く評価されました。退官後も全国各地で外国人労働者の子どもたちへの学習支援を行い、現在はNPO法人国際教育研究会理事として、さらなる国際交流と教育支援に尽力されています。
氏 名
生 年
所 属
専門分野
川井 坥 氏(本学名誉教授、元附属札幌小学校長)
昭和14年生
附属札幌小学校長(昭63.1~平6.1)
札幌校教授(昭38.4~平16.3)
日本画
川井氏は北海道教育大学の美術科の教官として、日本画の研究と教育に努め、有為な人材を北海道はもとより全国へ多数送り出されました。日本画の制作活動を一貫して精力的に続け、旺盛な実践と指導性をもって、北海道および全国の芸術・教育分野において重要な役割を果たし、その充実と発展に多大な貢献をされました。それらの功績によって、平成14年には北海道文化奨励賞、平成22年には札幌芸術賞を受賞されました。
また、北海道教育大学附属札幌小学校長を併任し、附属学校における教育研究活動及び管理運営に貢献されました。
氏 名
生 年
所 属
専門分野
今井 憲一 氏(本学名誉教授)
昭和14年生
函館校教授(昭38.8~平16.3)
美術教育(構成)
今井氏は、デザインと一線を画した「構成」の研究を一貫して行うとともに、永きにわたり学校美術教員の養成に携わり、多くの有為な人材を教育界に送り出して美術教育の発展に尽力されました。また、函館デザイン協議会の主要メンバーとして活動を行い、公共性の高い数々のポスターやシンボルマークを制作するとともに、まちづくりに繋がる「地域とデザイン」の重要性を説いて地域社会に多大な貢献をされました。
(人事課)