名誉教授 端 山 篤 氏(はやま あつし)氏
(享年87歳)
本学名誉教授、元札幌分校教授 端山 篤 氏は平成30年6月20日に逝去されました。
同氏は昭和6年2月24日に静岡県に生まれ、昭和28年3月東京教育大学体育学部を卒業し、同年4月東京教育大学助手体育学部に採用され、昭和34年3月講師に昇任し、同年4月北海道学芸大学講師札幌分校に転任となりました。昭和37年4月助教授に昇任し、昭和53年4月同大学教授に昇任し、平成6年3月停年により退職されました。同年4月、長年にわたり教育・研究に努めた功績に対し、北海道教育大学名誉教授の称号が授与されました。
この間、同人は教員養成学部教官として保健体育の教員養成に尽力し、特に本学教官として35年の永きにわたり、保健科教育ならびに学校保健領域の教育に力を注ぎ、北海道の教育界に優秀な人材を多数送り出しました。同人の指導を受けた卒業生は、現在北海道の保健教育研究の中心的存在として活躍しています。
このほか、昭和57年から平成3年までの間、社団法人全国大学体育連合理事、そして北海道大学体育連合理事長を務め、その功績が認められて平成4年社団法人全国大学体育連合表彰を受けました。
また、地域市民の健康生活やスポーツ選手の競技力向上にも力を尽くしており、札幌市においては、札幌市教育委員会の依頼を受けて市民の健康やスポーツに関する調査研究に協力して報告書をまとめたほか、中学校における保健体育の教科書のあり方等についても意見を述べるなど、積極的な協力活動を行いました。さらに、昭和55年から平成3年まで財団法人北海道体育協会スポーツ科学委員会のメンバーとして、一般市民の健康・体力問題の調査研究にあたり、さらには種々のスポーツ選手の競技力向上に関わる研究をとおして、地域市民の健康増進、北海道スポーツ選手の競技力向上に大きく貢献されました。
このような同人の教育者・研究者としての業績並びに大学の運営に尽力した功績に対し、平成22年11月3日瑞宝中綬章が授与されました。
ここに、故人を偲び哀悼の意を表します。