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訃報

名誉教授 石 井  久 氏(いしい ひさし)氏
(享年92歳)

 本学名誉教授、元学長 石井 久 氏は平成29年1月3日に逝去されました。
 同氏は大正13年9月10日に北海道に生まれ、昭和17年4月東京体育専門学校に入学後、昭和20年6月陸軍に招集され、同年8月終戦に伴い北カラフト(オハ地区)に抑留され、昭和24年10月に復員し、同年12月に東京体育専門学校を卒業されました。卒業後は家業に従事されましたが、昭和27年2月北海道学芸大学助手釧路分校に採用され、昭和28年4月同学講師、昭和31年11月同学助教授、昭和43年10月北海道教育大学教授釧路分校を経て、昭和58年8月北海道教育大学長に昇任し、平成元年8月任期満了により退職されました。同年8月には長年にわたり教育・研究に努めた功績に対し、北海道教育大学名誉教授の称号が授与されました。
 この間、剣道の学習指導に関する研究、体育社会学に関する研究等に努め、多数の著書・論文を刊行され、学術研究上の多大な功績を挙げるとともに、学生の教育指導に鋭意専心し、幾多の有為な人材を教育界に送り出されました。
 また、同氏は剣道実技を通して青少年の健全育成に取り組むとともに、全日本剣道連盟、北海道剣道連盟及び北海道学校剣道連盟等の主要役員を務め、剣道の普及振興に尽力されました。昭和63年5月には全日本剣道連盟から、剣士として最高位の剣道範士の称号を授与されました。
 また、大学運営においても学長在任中、芸術文化課程・総合科学課程・健康科学課程の設置を実現し、教員養成課程の質的充実に多大な貢献をされました。
 同氏の教育者・研究者としての業績並びに大学の運営に尽力した功績に対し、平成11年11月3日勲二等瑞宝章を受章されました。
 ここに、故人を偲び哀悼の意を表します。




名誉教授 伊 藤 功 俊 氏(いとう こうしゅん)氏
(享年81才)

 本学名誉教授、元釧路分校主事 伊藤 功俊 氏は平成29年1月29日に逝去されました。
 同氏は昭和11年1月27日に岩手県に生まれ、昭和33年3月に山形大学教育学部特設音楽科を卒業、同年4月から北海道白糠高等学校に教諭として採用され、昭和34年4月からは北海道学芸大学釧路分校音楽科の非常勤講師、昭和36年4月同学助手、昭和40年10月同学講師、昭和47年4月北海道教育大学助教授教育学部釧路分校を経て、昭和54年10月同学教授に昇任し、平成13年3月31日に停年により退職されました。同年4月長年にわたり教育・研究に努めた功績に対し、北海道教育大学名誉教授の称号が授与されました。
 この間、同氏は主として声楽分野の担当教官として学生の教育指導に鋭意専心し、幾多の有為な人材を教育界に送り出されました。
 また、地域社会にあっては音楽界の指導者として釧路音楽協会の設立に参加し地域音楽文化の向上に努めると同時に、地域の合唱レベルの向上、振興にも努められました。全日本合唱連盟北海道支部理事を務めるかたわら、釧路合唱連盟理事長として数多くの合唱指導・指揮をなし、中でも昭和53年ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付」の釧路市での初演に大きく寄与されるなど、地域における音楽文化の発展にも貢献されました。
 これらの長年の音楽活動に対し、昭和57年釧新郷土芸術賞、平成2年釧路市文化奨励賞の各賞を受賞されました。
 また、大学運営においても、釧路校分校主事を4年間勤め、附属図書館釧路分館竣工や大学院修士課程の設置など本学の発展に尽力され、平成27年11月3日瑞宝中綬章を受章されました。
 ここに、故人を偲び哀悼の意を表します。




名誉教授 藤 根 信 章 氏(ふじね のぶあき)氏
(享年83才)

 本学名誉教授 藤根 信章 氏は平成29年2月27日に逝去されました。
 同氏は昭和48年4月に本学教育学部岩見沢分校の助手に採用され、昭和50年10月に助教授、昭和53年10月に教授に昇任。昭和58年~60年に本学附属図書館岩見沢分館長を、平成7年~9年に本学附属図書館長を務められた、平成11年3月をもって停年退職後、同年4月に本学名誉教授の称号を授与されました。
 この間、専門分野である書道の古典臨書研究及び制作に精励され、幾多の有為な人材を育成して教育界に送り出すとともに、昭和45年に北海道書道展大賞を受章される等、書家(雅号 藤根凱風)としても幅広くご活躍されました。
 また、北海道書道連盟理事長、北海道書道展理事長、北海道書道教育連盟副会長及び会長を歴任され、北海道における書の古典復興や芸術文化の振興に尽力されました。これらの功績により、昭和59年に北海道文化奨励賞、平成4年に札幌市民芸術賞、平成20年に北海道文化賞、平成21年に地域文化功労者表彰を受賞されております。
 生涯にわたり、本学及び北海道の書道界の発展に尽力されました同氏に対し、衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。




名誉教授 末 岡 一 伯 氏(すえおか かずのり)氏
(享年81才)

 本学名誉教授、元旭川校教授 末岡 一伯 氏におかれましては、平成29年3月24日に逝去されました。
 同氏は、昭和12年1月14日北海道岩見沢市に生まれ、昭和33年3月北海道学芸大学岩見沢分校を修了、北海道大学教育学部に1年間研究生として在籍した後、昭和34年4月同大学教育学部に編入学、昭和36年3月同大学を卒業、同年4月北海道大学大学院教育学研究科修士課程に進学し、昭和39年3月同課程を修了されました。
 昭和39年5月北海道札幌市立大通小学校教諭に採用され、昭和40年4月文部教官北海道学芸大学附属札幌小学校教諭、昭和42年4月同大学附属札幌中学校教諭に配置換、昭和44年4月札幌静修短期大学専任講師を経て、昭和46年4月文部教官北海道教育大学助手旭川分校として採用されました。
 その後、昭和48年4月に同分校助教授、昭和58年4月同分校教授にそれぞれ昇任し、平成14年3月定年により退職されました。同年4月には、長年にわたる教育・研究及び学術上の功績に対し、北海道教育大学名誉教授の称号が授与されました。
 また、本学退職後は、平成14年4月から平成20年3月まで北海道浅井学園大学生涯学習システム部教授として、また、平成20年4月から平成28年3月まで旭川大学保健福祉学部教授として勤務されました。旭川大学では、保健福祉学部長として8年間に渡り学部の教育運営を支え、その功績に対し、平成28年4月に同大学名誉教授の称号を授与されました。
 この間、同氏は、長年にわたって教育心理学(発達心理学)・障害児教育の教育と研究に努め、多数の著書論文を発表し、学術研究上の多大な業績を挙げるとともに、幾多の有為な人材を育成し、教育界をはじめ各界に送り出されました。中でも、知的障害児の教育・心理面の研究、特に知的障害児(精神遅滞児)の言語行動の研究において優れた成果を上げ、「発達障害研究」 誌に原著論文として掲載されております。
 また、社会教育の分野においても各種の講演を行うとともに、旭川市社会教育委員等、数多くの社会教育関係団体の運営協議委員等を務め、その推進・振興に尽力し、それらの功績に対し、同氏は、平成12年度に社会教育功労者として文部大臣から表彰されました。
 以上のように同氏は、長年にわたり学生の教育・指導に努め、優秀な人材を多数育成し、また研究者として優れた業績を上げ教育心理学の発展に寄与するなど、本学および教育界の発展に貢献しました。
 ここに、故人を偲び、謹んで哀悼の意を表します。

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