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訃報

名誉教授 岡本 次郎(おかもと じろう)氏
(享年91歳)

 本学名誉教授、元旭川校教授 岡本 次郎 氏は平成28年11月7日に逝去されました。
 同氏は大正14年8月30日に東京市京橋区に生まれ、昭和23年3月東北大学理学部地理学科を卒業、同年4月東北大学理学部副手、昭和24年3月同文部教官を経て、昭和25年11月北海道学芸大学北海道第三師範学校助教授として採用されました。
 その後、昭和26年3月に北海道学芸大学講師、同助教授を経て、昭和44年4月北海道教育大学教授旭川分校に昇任し、平成元年3月停年により退職されました。同年4月には、長年にわたる教育・研究及び学術上の功績に対し、北海道教育大学名誉教授の称号が授与されました。
 また、本学退職後、平成2年4月から平成8年3月までの間、北星学園大学経済学部教授として勤務されました。
 この間、同氏は、長年にわたって地理学の教育と研究に努め、多数の著書論文を発表し、学術研究上の多大な業績を挙げるとともに、幾多の有為な人材を育成し、教育界をはじめ各界に送り出されました。
 同氏の多彩な研究業績のうち、特に傑出したものは、北海道農業の地域的発展過程と、ミクロ地域データの統計解析に関する、それぞれ一連の研究であり、いずれも積年の研究成果の蓄積により、海外学術誌を含め、広くその研究成果が引用されております。
 また、大学運営においても、通算10年半にわたって本学代議員を務め、さらには、本学附属図書館長として、札幌キャンパスの図書館移転や学術情報システムの導入に尽力され、本学の発展に多大な貢献をされました。
 これらの功績により、平成15年4月29日には勲三等瑞宝章を受章されました。
 ここに、故人を偲んで哀悼の意を表します。




特任准教授 鶴 岡 森 昭 氏
(享年68才)

 本学函館校特任准教授 鶴岡森昭 氏は平成28年11月18日に逝去されました。
 同人は、昭和23年10月22日に生まれ、昭和46年3月北海道大学理学部物理学科を卒業、同年4月から昭和48年3月まで同大学理学部研究生として研究に従事されました。昭和48年4月から北海道公立学校教員として、北海道紋別南高等学校、北海道札幌西陵高等学校、北海道札幌平岡高等学校、北海道札幌開成高等学校及び北海道札幌清田高等学校に勤め、平成27年4月1日北海道教育大学函館校特任准教授に採用され、以後、教育・研究に努めておられましたが、平成28年11月18日に病気療養中のところ逝去されました。
 同人は教員を勤める傍ら、日本物理教育学会、日本科学教育学会、日本理科教育学会に所属し、特に物理教育分野の実践研究と物理学史とその指導についての理論研究に携わり、高等学校物理の教科書の執筆をはじめ、フラウンホーファーの光学ガラスと太陽スペクトル暗線についての科学史研究などの論文を学会誌に公表し、最近では高等学校物理分野におけるエポニム現象の知名度についての調査など、著名な科学者による重要な科学的発見が理科教育にどのように扱われ、生かされているかについての論考を残されました。
 また、同人は高等学校教育を通して数多くの優れた人材を世に送り出すとともに、高等学校サッカーの公式審判員を長年勤められ、サッカー部顧問として多くの選手の育成にも携わってこられました。
 本学に就任してわずか1年8ヶ月という短い期間ではありましたが、高等学校理科教育法の授業やセミナーをとおして、高等学校での物理教育の経験と成果を本学学生に伝授し、学生教育に大きく貢献されました。
 ここに、故人を偲び、謹んで哀悼の意を表します。

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