平成28年の秋の叙勲が11月3日付けで発令され、本学関係者では、次の方々が瑞寶中綬章(教育研究功労)を受章されました。
氏 名
生 年
所 属
専門分野
鈴木 博 氏(本学名誉教授)
昭和11年生
函館校教授(昭53.10~平14.3)
体育学
鈴木氏は、体育学分野において、特に中学生の運動能力の発達に関する論文を数多く発表されました。また、スポーツ種目の性度の研究や、日本とカナダの大学生におけるスポーツに対する意識と行動の比較研究を行われました。さらに、深い学識と自らの実践研究に裏付けられた教育・指導により、本大学学生陸上競技部の基盤確立と発展に大いに尽力するとともに、道南陸上競技協会などの役員を歴任し、地域における体育・スポーツの振興・発展に多大なる貢献をされました。
氏 名
生 年
所 属
専門分野
朝山幸彦 氏(本学名誉教授)
昭和11年生
岩見沢校教授(昭58.4~平13.3)
東洋思想(印度哲学)
朝山氏は、日本、中国、印度等の東洋思想を専門領域とし、中でも比較思想という新しい分野に着目されました。印度で発生した仏教が中国や日本へ伝播する中でどのように変容したか研究されました。特に、3世紀に活躍した支謙に焦点を絞り、その中国的変容を丹念に辿るなど同人の業績は関連学会から高く評価されました。退職後はその研究成果や専門知識をもって、地元・仁木町にある浄土真宗の寺の住職を務められました。当時から仁木町文化財保護審議会の要職を歴任し、現在もなお地域貢献を続ける傍ら、印度学宗教学会の評議員及び理事として学術の発展にも寄与されました。
(人事課)