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訃報

教授 古 村 えり子 氏
(享年62才)

 本学札幌校教授 古村 えり子 氏は平成27年11月22日に逝去されました。
 同氏は、昭和28年5月7日北海道小樽市に生まれ、昭和51年3月北海道大学農学部を卒業、同年4月同大学教育学部に編入学、昭和53年3月同大学同学部を卒業、同大学研究生として1年間研究に従事した後、昭和54年4月北海道大学大学院教育学研究科修士課程に進学、昭和56年3月同課程を修了、同年4月同大学大学院博士後期課程に進学、昭和59年3月単位修得退学されました。さらに、昭和59年4月から2年間日本学術振興会奨励研究員として研究に従事した後、昭和61年4月北海道大学大学院博士後期課程に再入学、平成元年3月中退、平成元年4月から平成2年3月まで北海道大学教育学部研究生として研究に従事されました。
 平成2年10月北海道教育大学岩見沢分校講師に採用となり、平成4年10月助教授、平成18年4月教授に昇任し、平成20年4月本学の課程改組により北海道教育大学教育学部(札幌校)に配置換となり、以後、教育・研究に努めておられましたが、平成27年11月22日くも膜下出血により逝去されました。
 この間、同氏は、永年にわたって社会教育・社会福祉の研究と教育、地域における社会運動に携わり、優れた研究業績を公にするとともに、多くの有益な人材を、学校教育、社会教育の分野に送り出されました。
 同氏は、生涯教育とジェンダー研究を軸とした社会運動、地域福祉、地域活動にかかわる総合的なテーマに取り組み、炭鉱地における婦人運動と地域福祉の特質を解明した一連の研究、子どもの生活圏における児童館の位置づけを明らかにし、地域の貧困対策における学習支援の成果と今後の方向性を示した研究によって、生涯教育と地域福祉・地域社会の発展に貢献されました。
 また、大学運営において要職を務めるとともに、地域の現場に入り、地域づくりに貢献し、動き始めた大学と地域の連携事業を、より幅広く、より強固に推進させる原動力となりました。さらに、社会教育主事講習の主任講師を務めるとともに、同講習の運営委員として講習の全体計画に関わるなど、社会教育主事育成に多大な貢献をされました。
 これらの功績に対して、平成27年11月22日には瑞宝中綬章を受章されております。
 ここに、故人を偲んで哀悼の意を表します。




名誉教授 駒ヶ嶺 大 三 氏
(享年92才)

 本学名誉教授、元札幌分校教授 駒ヶ嶺 大三 氏は平成27年12月1日に逝去されました。
 同氏は、大正12年2月2日北海道札幌市に生まれ、昭和17年3月北海道札幌師範学校本科第一部を卒業、同年4月空知郡旭国民学校訓導に任ぜられた後、同校を休職し、昭和18年4月東京音楽学校甲種師範科に入学、昭和18年12月から昭和20年8月まで兵役に服した後、同校に復学、昭和23年3月卒業、同年3月札幌市立第一高等学校(現北海道札幌東高等学校)教諭となり、25年4月同校を退職されました。その後、北星学園高等学校教諭、北星学園女子短期大学講師、同助教授を経て、昭和34年4月北海道学芸大学札幌分校助教授に採用、昭和46年10月教授に昇任し、昭和61年3月停年により退職、同年4月北海道教育大学名誉教授の称号を授与されました。本学退職後は、昭和61年4月から平成5年3月のまで間、北海道女子短期大学教授として、勤務されました。その後、体調を崩し療養されておりましたが、平成27年12月1日胆管癌により逝去されました。
 この間、同氏は、永きにわたり音楽教育全般にわたる教育研究に努め、多くの著書・論文等を発表し、音楽教育分野に大きな影響を与えました。専門分野である声楽に関しては、多くの演奏会、リサイタルを開催したほか、作曲の分野においても、北海道内の多くの学校の校歌を作曲し、道内の音楽会、教育会へ多大な影響を与えました。また、管理運営においても、3期9年の永きにわたり附属学校長を努め、附属学校の教育・研究の発展に寄与されました。
 このような同氏の教育者・研究者としての業績並びに大学の運営に尽力した功績に対して、平成11年11月3日には勲三等瑞宝章を受章されました。
 ここに、故人を偲んで哀悼の意を表します。

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