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訃     報


教授 市 川 信一郎(いちかわ しんいちろう) 氏(享年65歳)

 本学岩見沢校教授 市川信一郎氏は、平成25年10月19日頃に逝去されました。
 同氏は、昭和23年10月13日大阪府大阪市に生まれ、昭和50年3月慶應義塾大学文学部を卒業後、昭和53年3月慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程を修了、昭和60年3月慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程を単位取得満期退学し、慶應義塾大学や東京外国語大学で非常勤講師を務めた後、平成7年4月文部教官北海道教育大学助教授教育学部旭川校として採用になりました。その後、平成12年4月北海道教育大学教授教育学部旭川校に昇任、平成18年4月北海道教育大学教育学部教授(岩見沢校)に配置換となり、定年まで残り5ヶ月となった平成25年10月19日頃に逝去されました。
 同氏は、音楽学を専門とし、ミュールハウゼンのJ・S・バッハの前任者であるJ・G・アーレの音楽理論書の詳細を世界で初めて説き明かし、日本における「バッハ生誕300年」を記念した展覧会では、世界で初めてバッハについて総合的なまとめを実施するなど、特にバッハを中心にしたバロック期の音楽学研究について学術的な価値のある功績を多く残されました。
 また、古楽器に関する研究活動に精力を注がれ、特にチェンバロについては、チェンバロ曲や文献研究だけでなく、北海道大学で倒れたポプラ材を再利用してチェンバロ楽器の再現制作を行い、このチェンバロを使用して、学内外でレクチャーコンサートや演奏会を行うなど、音楽関係者だけでなく、一般市民へも音楽の魅力やチェンバロの音色を楽しむ機会を多く作られ、旭川や岩見沢地域の音楽文化の醸成に尽力されました。
 さらに、同氏は北海道教育大学の管理・運営においても真摯に臨まれ、岩見沢校国際交流委員会委員長、同校キャリアセンター岩見沢校センター長の要職を歴任され、本学の管理運営での重責を果たされました。
 ここに、故人を偲んで哀悼の意を表します。

(人事課)


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