本年度、附属函館小学校では北海道教育委員会との連携事業を含め、道南圏の8つの公立小学校と研究交流を行っています。互いに学校を訪問し合いながら、学習指導案を検討し授業づくりをしたり、授業を見合いながら研究協議をおこなったりするなど、授業力の向上を目指し取組を進めています。
乙部町立栄浜小学校は児童17人の複式校で、算数の研究を推進している学校です。8月には、「子どもが主体的に学習を進めていく授業とは」をテーマに、本校の溝口仁志教諭が栄浜小学校5・6年生に出前授業を行いました。その授業における提案は、子どもたちが自ら学習を進めることができるように、課題解決型の学習パターンを定着させることです。内容は、子どもの実態を十分把握し、学習問題を吟味すること、直接指導は「問題との出会い」「課題把握」「目的・見通しをもつ」場面とすること、自力追求場面において2学年同時に個別支援を行うこと、学んだ内容を視覚化することの4点です。この授業を通し、自分の課題を明確にしながら主体的に学習に取り組む子どもの姿が見られたとともに、事後討議ではたくさんの前向きな感想をいただきました。
本校研究部は、足繁く研究交流校へ出向き、研究交流の活性化を進め、今後も地域へ貢献する附属函館小学校を目指していきます。
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