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概要

教育大学園情報誌32号

旭 川キャンパス中 国米 国|国|際|交|流|ニ|ュ|ー|ス|International exchange news2018年の12月に中国のハルビン師範大学(HarbinNormal University)から姉妹大学である北海道教育大学旭川校に留学され、英語教育の理論を学んでいる姚坤?(ようこげつ)さん、そして2018年の12月から9カ月間、米国のアラスカ大学フェアバンクス校に留学していた旭川校英語教育専攻4年生藤原瑛人さんに、講義を受けたり、生活する中で「不思議に思ったこと」「驚いたこと」についてお話を伺いました。インタビュアーの声旭川校・教員養成課程・英語教育専攻3 年朝日 郁恵(あさひ いくえ)実際行った人にしかわからない日本と中国、アメリカのさまざまな文化の違いを学べることはとても面白かったです。このインタビューを通してさらに留学したい、日本以外の国の文化についてもっと知りたいという気持ちが強くなりました。ありがとうございました。― 姚さんは、なぜ旭川校で勉強をしたかったのですか? 旭川校には英語教育の理論を学びにきました。それなら英語圏の大学のほうがいいように思われますが、日本は外国語として英語を教えている国なので、どのように英語を教えているのか、という理論を学びたかったからです。ここは教育大学なので、教育に関わる専門性を高めたかったからです。― 姚さんが思う、旭川校の良いところは何ですか? 学部と大学院の講義を受けることができ、その中でディスカッションの時間があることです。正解か不正解かということではなく、他の人の考えを聞くことができ、自分の意見を表現できるところです。― 姚さんが日本に来て驚いたことは何ですか? 小学校の先生が1人ですべての教科を教えていることです。中国の小学校では、児童の専門性を高めるために、中学校や高校と同様に1教科1担任です。教員も小学校英語教員というように区分されていて、1つの科FROM旭川校・教員養成課程・英語教育専攻ハルビン師範大学 2018年12月~ 姚 坤?(よう こげつ)さん中華人民共和国期間目に集中できるようになっています。―姚さんが不思議に思ったことを教えてください。 日本人があまり本音で話さないことです。本当はどう思っているのか予測しなければいけないことが大変でした。― 最後にこれから大学でどのようなことを学びたいですか? 将来は中国に戻って公立高校の教員になりたいです。そのために旭川校の大学院に入って現在勉強している英語教育の理論の根底の部分をもっと勉強したいと思っています。― 藤原さんはなぜ留学をしたかったのですか? 最初は英語を話す練習がしたかった、くらいに思っていました。あとは去年旭川校に交換留学で来ていた友達が大学にいたので、アラスカ大学フェアバンクス校に留学しました。― 留学中に努力したことを教えてください。 日本語を極力使わないようにしていました。そのために意識的に日本人学生といることを避けるようにしていました。その上で、現地の友達と意識的に会話するように心がけて聴講していました。あとは当たり前のことですが、課題を欠かさずこなしました。毎日10ページ教科書を読み、その内容についてプレゼンテーションを作っていました。― 行く前と比べて英語の力はどのように変わりましたか? 英語を読む、書く、話す、聞く能力TO旭川校・教員養成課程・英語教育専攻4年藤原 瑛人(ふじわら えいと)さん アラスカ大学フェアバンクス校 2018年12月~2019年8月米国期間が上がったことはもちろん、特に毎日教科書を読んでいたので、読む力は格段に上がりました。そして、内容のプレゼンを英語で行っていたので話す力も上がりました。スクリプトを見なくても英語でプレゼンができるようになりました。―アメリカで過ごした中で驚いたことを教えてください。 フェアバンクス校にはBeginningPistol Marksmanshipという銃の撃ち方を学ぶ講義があって驚きました。あとは大学内に警察官がいていざこざが起きると学校の先生ではなく警察官が対応していたこと、屋外での飲酒が禁じられており、お酒を買って運ぶ時は必ずトランクに入れなければいけないことに驚きました。― 銃の講義について詳しく教えてください。 このBeginning Pistol Marksmanshipという講義はNRA(NationalRifle Association of America)の射撃訓練プログラムに則り、銃を安全に所有および使用するために必要な基礎知識を学ぶことができます。講義では実際のインストラクターから銃の撃ち方、部品の名前、銃の構造を学ぶことができました。主に実技で、実際に銃を撃って覚えるという内容でした。講義の最初に「人に向けない」「使う時以外触らない」「指をかけない」「銃弾を入れない」という禁止事項を暗唱させられました。― 留学して良かったことを教えてください。 英語で講義を受けるので、英語を勉強する環境は整っています。大学の管轄の寮に入ることができるので住まい、食事の心配もありません。留学に行ったからといって必ず英語力がつくとは限りませんが、努力次第で英語力が身に付きます。講義、友達との会話、アルバイトなどのさまざまな場面で英語を使う機会を得られる。そういった魅力が留学にはあると思います。ハルビン師範大学から来られている姚坤?さん英語教育専攻の藤原瑛人さん。BeginningPistol Marksmanshipを受講しているBeginning Pistol Marksmanshipの受講風景。19 Spring/Summer 2020 No.32